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最終更新日:

青野くんに触りたいから死にたい の感想と評価(良いところ、悪いところ)

青野くんに触りたいから死にたい

青野くんに触りたいから死にたい

完結
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著者: 椎名うみ

連載: 月刊アフタヌーン

ジャンル: ロマンス/ホラー/サスペンス

評価: 9.3/10

あらすじ

付き合いはじめて2週間で、刈谷優里は隣のクラスの青野くんを交通事故で失ってしまう。後を追おうとした優里の前に現れたのは、幽霊になった青野くんだった。触れることも抱きしめることもできないまま、ふたりの交際はふたたび動き出す。生きていた頃には知らなかった彼の顔を知り、ささやかな日々を重ねていく優里。ところが、ふとした瞬間に青野くんの目つきが変わり、優しい彼とは別の何かが顔をのぞかせる。目の前の彼は、あの青野くんなのか。甘くてくすぐったい恋のすぐ隣で、不意に背筋の冷える怖さが割りこんでくる、死んだ恋人との触れられない純愛ホラー!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • ほのぼのした恋愛ものだと油断しているところへ、不意打ちで来るホラーの怖さを味わいたい人
  • 死んだ恋人と、触れられないまま続いていく切ない純愛の物語に、思いきり泣かされたい人
  • 虐待や家族の歪みも描き、人間の怖さが染み出すジャパニーズホラーを、じっくり読みたい人

向いていない人

  • 親による虐待や歪んだ家庭環境の描写が重なると、読んでいて気持ちがひどく沈んでしまう人
  • ホラーがとにかく苦手で、恋愛ものの途中に急な怖い場面が入ると読み進められなくなる人
  • 恋愛ものを読むとき、相手のために自分を犠牲にする依存的な愛情には不安が勝ってしまう人

良い感想・レビュー

  • ふたりのいちゃいちゃにほっこりしていると、ガードを下げたところへ急にホラーが来る。心の準備をすっかり忘れた頃に「これホラー漫画だった」と思い出させられるのがきつくて、そこがたまらなく怖いです。
  • 上手いとは言えない絵なのに、素朴な絵柄が怖さをいっそう引き立てる。絵がうますぎたら怖くて読めなかったかも、と思うくらいで、そういうところも含めてちょうどよかった。
  • 触れない幽霊が彼女に抱きしめてもらうためにとる方法は、情けなくて、絵だけ見るとシュールすぎます。でもこんなやり方でしか慰められないのが幽霊なんだと突きつけられるたび、切なさがこみあげます。
  • 死にたいと言っていた主人公が生きようと思えるようになるまでの心の動きを、丁寧に描いている。後を追おうとする姿を最初は不安な気持ちで見ていたが、いろいろな経験を経て成長していくのが伝わってくる。
  • 虐待や毒親、壊れていても家族から逃げられない息苦しさまで描かれ、幽霊より生きている人間の身勝手さのほうが怖い場面もある。ジャパニーズホラーらしい、濃い人間の情の怖さ。

悪い感想・レビュー

  • 青野くんの家庭事情も主人公の家庭事情も重く、気分が悪くなるような家族の描写が続くあたりから、読んでいて憂鬱になってくる。ふたりとも家庭環境がつらすぎて、見ていられなくなった。
  • 話の流れが急な場面転換で分かりにくくなるところが、いくつかありました。少しずつ読み進めるうちにゾワッとする怖さへ引き込まれはしますが、そこで一度つまずく人もいると思います。
  • 絵柄はあまり好みではないし、ギャグ寄りの絵も得意ではない。最初は拙い絵だなと思いながら読み始めたので、絵柄で読まず嫌いする人がいるのもわかる。
  • ホラーが苦手だと、思い入れができたあとの怖さがキツい。夕方から読み始めて夜更けになり、続きは明るくなってからにしようと決めた。夜に読むものではなかった。
  • 真っ直ぐな愛情と言えば聞こえはいいけれど、主人公の想いは依存にも似た愛情に見える。好きな人のためなら自分を犠牲にし、危ないとわかっていても突き進む姿は、切ないと同時に怖くもある。
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