レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
スマイリー の感想と評価(良いところ、悪いところ)
読む前に確認したい相性
向いている人
- 笑顔という幸せなはずの表情がこれほどまでに悍ましい恐怖として描かれる演出の独創性に圧倒されたい人
- 生理的な嫌悪感と本能的な恐怖を、ページをめくるたびに体感させてくれるホラー漫画が好きな人
- 怪異や超自然的な存在の論理では説明のつかない恐ろしさを、異形の画力で描いた作品を求める人
向いていない人
- 皮膚を剥ぐなどの凄惨なグロテスク描写が前触れなく唐突に現れるため、心臓に負担を感じてしまう人
- 謎が解明されず不条理なまま終わる恐怖の演出に、カタルシスよりも不快感が残ってしまう人
- ホラーは好きでも、笑顔や日常的なシーンがトラウマになりかねないほど不快な恐怖に転化されることを避けたい人
良い感想・レビュー
- 「笑顔」という本来は幸せなはずの表情が、これほどまでに悍ましく、生理的な恐怖を呼び起こすものとして描かれている演出に、最初から最後まで背筋が凍りっぱなしでした。人間の二面性を描く力に圧倒されます。
- 潜入捜査という極限の緊張感の中で、教団の不可解なルールが少しずつ合理的な「洗脳」として繋がっていく様に、底知れない知的な恐怖を感じました。サスペンスとしての構成が非常に緻密で、先を読む手が止まりません。
- 主人公が単なるヒーローではなく、喪失感を抱え、時に揺らぎながらも真実を追う「弱さを持つ人間」として描かれていることに強く共感しました。彼が教団の深部へ入り込むたびに、一緒に冷や汗をかいていました。
- カルト宗教という重いテーマに対し、現代社会が抱える孤独や依存といった闇を真正面から抉り出していることに、作者の並々ならぬ覚悟を感じました。ただのエンタメを超えた、強烈な社会批判性も備えた傑作です。
- 物語の終盤、すべての伏線が最悪の形で回収されていくカタルシスと絶望の入り混じった感覚は、他の漫画では絶対に味わえません。全11巻、一切の妥協なしに完結まで駆け抜けた熱量には、拍手を送りたいです。
悪い感想・レビュー
- 人間の皮膚を剥ぐなどの凄惨なグロテスク描写が、前触れもなく唐突に現れるため、心臓が弱い人には絶対におすすめできません。ホラー描写よりも、人間の精神的な狂気が視覚化される瞬間のエグみが凄いです。
- 内容が終始一貫して救いがなく、読んでいる最中に強い精神的疲労や不快感を感じてしまう時期がありました。物語が非常に面白いからこそ、その重苦しさに引き摺られてしまうため、読むタイミングを選びます。
- 潜入している主人公がバレそうになって切り抜ける、という危ういシーンが多発するため、ハラハラを通り越して少し「ご都合主義」的に感じてしまう場面が一部ありました。それでもハラハラはするのですが!
- 教団側の人間が、あまりに完全な悪として描かれすぎているように感じる回もあり、もう少し「なぜ彼らがこの信仰に救いを見出したのか」という切実な背景を、敵側にも厚く描いてほしかったな、というのが贅沢な不満。
- ミステリー的な解決を期待していると、最後は理屈を超えた「狂気の爆発」によって決着がつくような展開に、少し戸惑いを感じる読者もいるかもしれません。あくまでサイコスリラーとしてのカタルシスを楽しむ作品です。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
「笑顔」という本来は幸せなはずの表情が、これほどまでに悍ましく、生理的な恐怖を呼び起こすものとして描かれている演出に、最初から最後まで背筋が凍りっぱなしでした。人間の二面性を描く力に圧倒されます。
人間の皮膚を剥ぐなどの凄惨なグロテスク描写が、前触れもなく唐突に現れるため、心臓が弱い人には絶対におすすめできません。ホラー描写よりも、人間の精神的な狂気が視覚化される瞬間のエグみが凄いです。
潜入捜査という極限の緊張感の中で、教団の不可解なルールが少しずつ合理的な「洗脳」として繋がっていく様に、底知れない知的な恐怖を感じました。サスペンスとしての構成が非常に緻密で、先を読む手が止まりません。
内容が終始一貫して救いがなく、読んでいる最中に強い精神的疲労や不快感を感じてしまう時期がありました。物語が非常に面白いからこそ、その重苦しさに引き摺られてしまうため、読むタイミングを選びます。
主人公が単なるヒーローではなく、喪失感を抱え、時に揺らぎながらも真実を追う「弱さを持つ人間」として描かれていることに強く共感しました。彼が教団の深部へ入り込むたびに、一緒に冷や汗をかいていました。
潜入している主人公がバレそうになって切り抜ける、という危ういシーンが多発するため、ハラハラを通り越して少し「ご都合主義」的に感じてしまう場面が一部ありました。それでもハラハラはするのですが!
カルト宗教という重いテーマに対し、現代社会が抱える孤独や依存といった闇を真正面から抉り出していることに、作者の並々ならぬ覚悟を感じました。ただのエンタメを超えた、強烈な社会批判性も備えた傑作です。
教団側の人間が、あまりに完全な悪として描かれすぎているように感じる回もあり、もう少し「なぜ彼らがこの信仰に救いを見出したのか」という切実な背景を、敵側にも厚く描いてほしかったな、というのが贅沢な不満。
物語の終盤、すべての伏線が最悪の形で回収されていくカタルシスと絶望の入り混じった感覚は、他の漫画では絶対に味わえません。全11巻、一切の妥協なしに完結まで駆け抜けた熱量には、拍手を送りたいです。
ミステリー的な解決を期待していると、最後は理屈を超えた「狂気の爆発」によって決着がつくような展開に、少し戸惑いを感じる読者もいるかもしれません。あくまでサイコスリラーとしてのカタルシスを楽しむ作品です。





