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多重人格探偵サイコ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 読んでいて背筋が冷えるほど狂気の描写が鋭く、サスペンス漫画としての完成度が非常に高いと感じた。
- 多重人格という設定を単なるギミックで終わらせず、物語構造そのものに組み込んでいる点が圧倒的に面白い。
- 田島昭宇の絵が不安感や猟奇性を極限まで引き上げていて、この作風でしか成立しない作品だと思った。
- 事件ごとにテーマ性がはっきりしており、単なる猟奇ものではなく人間心理を深く抉ってくる。
- 重くて救いのない展開が多いが、その分読後に強烈な余韻が残り、忘れられない漫画になった。
悪い所
- 猟奇表現がかなり過激で、グロテスクな描写が苦手な自分には読むのが正直つらかった。
- 話が複雑で専門用語や比喩も多く、途中で展開を追うのが難しく感じる場面があった。
- 人格や設定が次々に増えていくため、後半は整理しないと理解が追いつかない。
- 救いのない結末や陰鬱な雰囲気が続き、気軽に楽しめる漫画ではないと感じた。
- 巻によってテンポにムラがあり、事件の収束が急に感じられるところがあった。
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