レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
僕が死ぬだけの百物語 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
僕が死ぬだけの百物語
著者: 的野アンジ
連載: サンデーうぇぶり
評価: 8.4/10
あらすじ
母を亡くした悲しみと、引き取られた先での虐待。追いつめられた小学生のユウマは、教室の窓から飛び降りようとする。それを止めた同級生のヒナが教えたのは、百の怪談を語り終えると本物の幽霊が現れるという噂。死んだ母にまた会えると信じたユウマは、毎晩ひとり自室で母の遺影に向かって怪談を語りはじめる。怨霊、強迫観念による自滅、人の歪んだ悪意。どの話も、読み終えたあとにじわじわと嫌な後味を残していく。語りが百に近づくにつれ、現実のユウマの周りにも静かに死の気配が忍び寄る。怪談集と現実のサスペンスが二重に絡み合う、令和最恐の怪異譚!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 一話完結の怪談と現実のサスペンスが絡む二重構造を、腰を据えてじっくり味わいたい人
- 怨霊から人の悪意まで幅広い恐怖を描く、後味の悪い不気味なホラー短編を浴びるように読みたい人
- 伏線や考察の余地をあえて残した不条理な結末を、自分なりにじっくり読み解くのが好きな人
向いていない人
- 張り巡らされた謎がすべてきれいに回収される結末や、後腐れなくスッキリした読後感を求める人
- グロテスクな造形や生々しい恐怖描写が苦手で、夜に一人で読むのがつらくなってしまう人
- 虐待など現実に即した重いテーマが根っこにある物語を、読んでいてしんどく感じてしまう人
良い感想・レビュー
- 一話ずつ語られる怪談がどれもクオリティ高くて、ハズレ回が一つもないのに驚いた。怨霊も人の悪意も混じっていて、読んだあとにじわっと嫌な後味が残る。
- ただの怪談集かと思いきや、語り手の少年の現実側で不穏な事件が進んでいく二重構造がめちゃくちゃ面白い。怪談の中身以上に現実パートが気になって止まらなかった。
- 画面いっぱいに怖い顔が迫る演出には素直に感心した。電子で読む怖さを最大限まで使ってきて、しかもそれを乱発しないから、ここぞの一発の破壊力がすごい。
- グロい場面もあるけど、それ以上に精神にゾワッとくる不気味さの方が勝っている。少年のビジュアルはどこか可愛いのに、漂う死の香りに毎話ゾクゾクさせられた。
- 百話を見事に描き切った完結には多幸感すらあった。現実と非現実が交差する語り口が巧妙で、読み返すたびに新しい発見がある。最後までブレなかった作者に拍手を送りたい。
悪い感想・レビュー
- 読者に委ねる終わり方や理不尽に閉じるエピソードが多くて、結末をスッキリさせたい人には向かない。人によっては消化不良でモヤモヤがずっと残ると思う。
- 虐待を受ける小学生が主人公という根っこにある重いテーマがしんどい。少年があまりに不憫で、純粋なエンタメホラーとして読むには気が滅入る場面があった。
- グロテスクな造形がかなりダイレクトに描かれるので、苦手だとかなりキツい。夜に一人で読むとトイレに行けなくなる生々しさで、正直これは万人向けではない。
- 百話もあるぶん怪談のクオリティにはムラがある。ゾッとする神回もあれば、オチが簡単に読めてしまう凡庸な回も一定数混じっていて、そこは少し惜しかった。
- 伏線の回収が不親切で、警察官の件も含めて結局どういうことだったのか分からないまま終わった。考察に頼る部分が多すぎて置いてけぼりを食らった気分になる。
良い感想・レビュー
- 一話ずつ語られる怪談がどれもクオリティ高くて、ハズレ回が一つもないのに驚いた。怨霊も人の悪意も混じっていて、読んだあとにじわっと嫌な後味が残る。
- ただの怪談集かと思いきや、語り手の少年の現実側で不穏な事件が進んでいく二重構造がめちゃくちゃ面白い。怪談の中身以上に現実パートが気になって止まらなかった。
- 画面いっぱいに怖い顔が迫る演出には素直に感心した。電子で読む怖さを最大限まで使ってきて、しかもそれを乱発しないから、ここぞの一発の破壊力がすごい。
- グロい場面もあるけど、それ以上に精神にゾワッとくる不気味さの方が勝っている。少年のビジュアルはどこか可愛いのに、漂う死の香りに毎話ゾクゾクさせられた。
- 百話を見事に描き切った完結には多幸感すらあった。現実と非現実が交差する語り口が巧妙で、読み返すたびに新しい発見がある。最後までブレなかった作者に拍手を送りたい。
悪い感想・レビュー
- 読者に委ねる終わり方や理不尽に閉じるエピソードが多くて、結末をスッキリさせたい人には向かない。人によっては消化不良でモヤモヤがずっと残ると思う。
- 虐待を受ける小学生が主人公という根っこにある重いテーマがしんどい。少年があまりに不憫で、純粋なエンタメホラーとして読むには気が滅入る場面があった。
- グロテスクな造形がかなりダイレクトに描かれるので、苦手だとかなりキツい。夜に一人で読むとトイレに行けなくなる生々しさで、正直これは万人向けではない。
- 百話もあるぶん怪談のクオリティにはムラがある。ゾッとする神回もあれば、オチが簡単に読めてしまう凡庸な回も一定数混じっていて、そこは少し惜しかった。
- 伏線の回収が不親切で、警察官の件も含めて結局どういうことだったのか分からないまま終わった。考察に頼る部分が多すぎて置いてけぼりを食らった気分になる。









