レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
お前はまだグンマを知らない の感想と評価(良いところ、悪いところ)
お前はまだグンマを知らない
著者: 井田ヒロト
連載: くらげバンチ
評価: 8/10
あらすじ
チバ県からグンマ県に引っ越すことになった高校生・神月紀。引っ越し先への移動中にネットで「グンマ」を調べてみると、そこには「地球上唯一残された秘境」「生きて帰れる保証はない」といった恐るべき情報ばかりが書き込まれていた!一体グンマとはどんな魔境なのか?転校初日から「上毛かるた」の洗礼や「空っ風」「焼きまんじゅう」といったグンマ県民特有のディープすぎる文化や風習に翻弄され、神月は命懸けのサバイバル学園生活を送ることになる。グンマ在住の作者・井田ヒロトが、圧倒的熱量と過剰なホラー・アクション演出で描き出す、知られざる「グンマの真実」。他県民も思わず爆笑してしまう、最強のご当地ギャグコメディ!
良い所
- 千葉から群馬に引っ越してきた主人公が、群馬特有のディープな文化や風習に直面するご当地あるあるを、過剰なホラー・アクション演出で描くギャップが最高に笑えます!腹を抱えて読みました。
- 上毛かるたや焼きまんじゅう、空っ風など、群馬県民なら思わず激しく頷いてしまうマニアックな地元ネタが豊富で愛に溢れています。他県民ですが、秘密のケンミンSHOWを見るような感覚で楽しめました。
- 神月くんが群馬の理不尽な洗礼を受けるたびに見せる顔芸と叫びツッコミのキレが抜群です。アニメ化や実写化もされるほど勢いがあり、群馬への恐れとリスペクトが詰まった大傑作コメディです。
- ただの群馬をディスる漫画ではなく、最終的には群馬の良さや住む人々の温かさが伝わってくるのが素晴らしいです。群馬に住んでみたくなりました。郷土愛をここまで面白く描ける作者の力量に脱帽です。
- 栃木県などの隣接県との因縁のバトル展開もバカバカしくて最高です!ローカルなネタを壮大なスケールに発展させて真面目にふざけ倒しているところに、作者のセンスと地元への異常な愛を感じます。
悪い所
- 巻数が進むにつれて栃木県など他県とのバトル展開が激化し、初期の純粋な群馬あるあるから設定がぶっ飛びすぎてしまい、もはや何を描いているのか分からなくなって中だるみを感じました。
- ギャグのノリや顔芸、過剰な叫びツッコミなどが非常に独特であるため、私の笑いのツボには少し合わず、読んでいるとだんだんクドく感じて疲れてしまいました。かなり人を選ぶ作風のギャグ漫画だと思います。
- 最終巻付近のキャラクターの結末やカップリングの着地点に対して、少し強引さを感じて納得がいきませんでした。もっとシンプルに群馬ネタだけを掘り下げて綺麗に終わってほしかったなという不満が残ります。
- 群馬の特定の地域やマニアックすぎるローカルネタが多いので、知識がないと完全に置いてけぼりになってしまうエピソードがいくつかありました。県外の人間からすると少し内輪ノリに思える瞬間があります。
- 主人公がずっと周りに振り回されて理不尽な目に遭うだけなので、少し可哀想に思えて感情移入しづらい時がありました。もう少し主人公が群馬県民に反撃したり、ギャフンと言わせる展開も見たかったです。





