レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
もっこり半兵衛 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
もっこり半兵衛
著者: 徳弘正也
連載: グランドジャンプPREMIUM
評価: 8.2/10
あらすじ
かつては「人斬り半兵衛」と恐れられ、薩摩藩の最強剣術指南役を任されていた超一流の凄腕剣士・もっこり半兵衛。しかし、表舞台を去り江戸の長屋に身を寄せた現在の彼は、ただのぐうたらで極度のスケベなもっこり親父だった! 普段はお下劣で下品極まりない言動ばかり繰り返している半兵衛だが、長屋の貧しい住人や夜鷹、弱き子供たちが窮地に陥った際は、圧倒的な居合の一閃で悪党どもを一瞬で成敗する。徳弘正也がアシスタントを使わずに一人で極限まで描き上げた超緻密な江戸の背景美と、お下品ギャグの裏にある涙なしには読めない圧倒的な人間賛歌。お色気と骨太な剣戟、極上の人情劇が奇跡的なバランスで融合した、時代劇コメディの最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 下ネタと人情話が絶妙に交差する笑いの後にホロリとくる、独特の時代劇コメディが好きな人
- 一見スケベな浪人が実は天下無双な強さと男気を持つ、格好良い主人公の活躍を楽しみたい人
- アシスタントなしで描き込まれた江戸の町並みや庶民の生活の細密な描写を、味わいながら楽しめる人
向いていない人
- かなり直接的で過激な下ネタや性的描写が頻繁に登場する作風に、強い抵抗感がある人
- 下ネタ→事件→解決のパターンが毎回繰り返されることに、マンネリを感じやすい人
- 昭和の熱血劇画テイストのノリや演出に馴染みにくく、現代的にスマートな作風を好む人
良い感想・レビュー
- 徳弘先生特有のお下劣な下ネタギャグと人情劇の融合が本当に最高だ。お下品なシーンで爆笑させられた後に、貧しい庶民や子供たちを救う哀愁あふれる温かい物語に何度も涙腺を崩壊させられてしまう。
- アシスタントを使わず、先生が一人でペンを握り極限まで描き込まれた江戸の背景が凄まじい。長屋の壁の傷や路地の陰影まで、手抜きの全くない職人魂を感じる圧倒的な画力を見るだけで毎度圧倒される。
- 普段はただのスケベ親父なのに、いざ事件が起きると元最強剣術指南役の圧倒的な強さで悪党を一瞬で斬り捨てるカタルシスがたまらない。半兵衛のギャップと、緊迫感溢れる殺陣の格好良さが本当に大好きだ。
- 一話完結形式でサクサク読めるので、ちょっとした夜の晩酌時のお供に最高の作品だ。無駄に長いシリアス長編がなく、一話ごとにコメディ、人情、爽快なバトルがすべて凝縮されていて非常に完成度が高い。
- 夜鷹や身寄りのない長屋の子供など、社会の最底辺に優しく寄り添う視点が素晴らしい。徳弘先生ならではの、人間の弱さと心の美しさを深く肯定する優しさに私自身深く救われ、何度も読み返したくなる。
悪い感想・レビュー
- 徳弘節全開である、お色気ジョークやお下品すぎる直接的な下ネタが生理的にきつくて受け付けなかった。下ネタのノリが強すぎるため、純粋で真面目な正統派の歴史時代劇を楽しみたい人には全く合わない。
- 集英社での紙の単行本が2巻で終了し、3巻以降は電子書籍のみでの販売に移行したのが極めて残念だった。徳弘先生の素晴らしい超精密作画だからこそ、やはり紙の本で手元に集めたかったと不満を覚える。
- 基本的に一話完結の人情・事件解決ものなので、ストーリー全体の明確な長編の縦軸の薄さが気になった。もっとハラハラするような長期にわたるサスペンスや、登場人物のダイナミックな関係変化が欲しい。
- 昔ながらの劇画タッチや厚い唇のデフォルメなど、徳弘先生特有の絵柄の癖の強さが馴染めなかった。最近のクリアで美形ばかりが活躍するスタイリッシュな青年漫画に慣れている私には、少し古臭く感じる。
- 毎話のパターンが「お下劣ジョークで笑う→事件が起きる→半兵衛が悪党を一瞬で斬る→人情話でオチ」という天丼構成なので、中盤以降は展開がかなりワンパターンに感じられ、先が読めてしまい飽きが早い。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
徳弘先生特有のお下劣な下ネタギャグと人情劇の融合が本当に最高だ。お下品なシーンで爆笑させられた後に、貧しい庶民や子供たちを救う哀愁あふれる温かい物語に何度も涙腺を崩壊させられてしまう。
徳弘節全開である、お色気ジョークやお下品すぎる直接的な下ネタが生理的にきつくて受け付けなかった。下ネタのノリが強すぎるため、純粋で真面目な正統派の歴史時代劇を楽しみたい人には全く合わない。
アシスタントを使わず、先生が一人でペンを握り極限まで描き込まれた江戸の背景が凄まじい。長屋の壁の傷や路地の陰影まで、手抜きの全くない職人魂を感じる圧倒的な画力を見るだけで毎度圧倒される。
集英社での紙の単行本が2巻で終了し、3巻以降は電子書籍のみでの販売に移行したのが極めて残念だった。徳弘先生の素晴らしい超精密作画だからこそ、やはり紙の本で手元に集めたかったと不満を覚える。
普段はただのスケベ親父なのに、いざ事件が起きると元最強剣術指南役の圧倒的な強さで悪党を一瞬で斬り捨てるカタルシスがたまらない。半兵衛のギャップと、緊迫感溢れる殺陣の格好良さが本当に大好きだ。
基本的に一話完結の人情・事件解決ものなので、ストーリー全体の明確な長編の縦軸の薄さが気になった。もっとハラハラするような長期にわたるサスペンスや、登場人物のダイナミックな関係変化が欲しい。
一話完結形式でサクサク読めるので、ちょっとした夜の晩酌時のお供に最高の作品だ。無駄に長いシリアス長編がなく、一話ごとにコメディ、人情、爽快なバトルがすべて凝縮されていて非常に完成度が高い。
昔ながらの劇画タッチや厚い唇のデフォルメなど、徳弘先生特有の絵柄の癖の強さが馴染めなかった。最近のクリアで美形ばかりが活躍するスタイリッシュな青年漫画に慣れている私には、少し古臭く感じる。
夜鷹や身寄りのない長屋の子供など、社会の最底辺に優しく寄り添う視点が素晴らしい。徳弘先生ならではの、人間の弱さと心の美しさを深く肯定する優しさに私自身深く救われ、何度も読み返したくなる。
毎話のパターンが「お下劣ジョークで笑う→事件が起きる→半兵衛が悪党を一瞬で斬る→人情話でオチ」という天丼構成なので、中盤以降は展開がかなりワンパターンに感じられ、先が読めてしまい飽きが早い。




