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蟲師 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
蟲師
著者: 漆原友紀
連載: 月刊アフタヌーン/アフタヌーンシーズン増刊
評価: 9/10
あらすじ
動物でも植物でもない原初の生命体“蟲”。それらは人間に奇妙な影響を及ぼし、時に災いをもたらす。蟲師・ギンコは各地を旅し、蟲に関わる人々の悩みや不思議な現象に向き合いながら、人と蟲の共存の道を探っていく。幻想的で静謐な世界観の中に、人間の営みと自然の不可思議さが描かれる。
良い所
- 一話完結形式でどの話から読んでも楽しめ、静かな余韻が心に残った。
- 絵柄が繊細で、自然や蟲の描写が美しく幻想的な雰囲気を味わえた。
- 人と自然の関わりをテーマにした物語が深く考えさせられる内容だった。
- ギンコの飄々としたキャラクターが物語全体を落ち着かせていて心地よかった。
- ホラーではなく不思議さと優しさが同居する独特の世界観に引き込まれた。
悪い所
- 淡々とした展開が多く、刺激的なストーリーを求めると物足りなかった。
- 専門用語や説明が多く、理解するのに時間がかかる部分があった。
- 絵柄が地味で派手さに欠け、最初は取っつきにくかった。
- 一話ごとに登場人物が変わるため、感情移入しにくいと感じた。
- 結末が曖昧な話も多く、スッキリしない読後感を覚えることがあった。





