レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ゆるキャン△ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ゆるキャン△
著者: あfろ
連載: まんがタイムきらら フォワード
評価: 9/10
あらすじ
山梨の高校に転校してきた各務原なでしこは、湖畔でひとりテントを張る志摩リンと運命的に出会う。最初は馴染めない場所だったはずのキャンプが、少女たちの放課後に溶け込み、かけがえのない日常の一部になっていく。野外で作る温かい飯の匂い、焚き火がはぜる音、凍えそうな朝に見上げる富士山——五感に訴えてくる圧倒的な没入感のなかで、読み手もキャンプ場に連れて行かれる感覚を味わえる。本格的なキャンプ知識が物語に自然と溶け込んでおり、初心者から熟練者まで楽しめる丁寧な作りが光る。ゆるやかにつながる少女たちの絆と、日常の温かい幸福を積み重ねた至高のアウトドア漫画!
良い所
- 読んでいるうちに、ページをめくるたびに心の力みがスーッと抜けていく感覚があって、これほど純粋に癒された漫画は初めてかもしれない。空気感の描き方が本当に丁寧です。
- この漫画を読んでから、キャンプ用品を調べるのが止まらなくなってしまいました。「私もここでテントを張りたい」という気持ちが、読むたびに強くなる一冊です。
- キャンプ飯の描写が毎回うますぎて、コンビニ飯でもキャンプ場で食べたら最高に美味しいんじゃないかという気にさせられるのが反則だと思っています。本当にずるい。
- キャンプの豆知識や道具の使い方が、説明文にならずに自然に物語へ溶け込んでいるのが本当に上手いと思います。読み終えるたびにキャンプについて少しだけ詳しくなっているのが嬉しい。
- 志摩リンのひとりで完結しているソロキャンプのスタイルが、「誰かといなくても十分に楽しめる」という価値観を肯定してくれているようで、すごく心に刺さりました。
悪い所
- 女子高生がひとりで夜のキャンプをするシーンが多く、現実の安全面を考えると毎回ハラハラしてしまって、完全には話に集中できませんでした。フィクションと割り切れない自分がいます。
- 夜のシーンで使われる縦線トーンの処理が、私の目にはどうしても暗くてのっぺりした印象に映ってしまうのが正直つらいです。昼間の明るいシーンとのギャップが気になります。
- 女子高生がここまで自由に動けるのか、お金はどこから出てくるのかと、現実性への疑問が浮かんでしまってファンタジーとして割り切る必要がありました。気楽に読めない自分が残念です。
- 山梨・長野あたりの地名や景色に詳しくないと、土地勘のない読者には風景描写の面白さが半分しか伝わらないと感じました。もう少しだけ地名の補足があると嬉しかったです。
- ゆるい絵柄は作品の雰囲気に合っているけれど、キャラクターの表情や動きが全体的に乏しく感じる場面が多くて、もっとダイナミックな描写が欲しいと思ってしまいました。





