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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

窮地を逃れて の感想と評価(良いところ、悪いところ)

窮地を逃れて

著者: はまなこあかり

連載: のぼりコミックス

ジャンル: ファンタジー恋愛日常サスペンス

評価: 8.5/10

あらすじ

故郷の理不尽な環境から、大金1000万ゼニベを持ち逃げして翼人の支配する大国アルガダへと逃亡した少女・ニナ。人間が最底辺として虐げられる過酷な社会で、彼女は亜人のソウやエイルと出会い、自らの生存と『真の血統』を解き明かすための冒険を開始する!ニナの持ち前の度胸と抜群の機転で、研究局の仕事や外交、夜会の陰謀をのし上がっていくサクセスストーリー。人工超知能メンディス8や、時間と世界線が交錯する緻密なSFファンタジー設定。過去の過酷なトラウマに苦しむニナと、彼女を命がけで守るソウとの、最新16巻での求婚(プロポーズ)に涙する、極上の異世界サスペンスファンタジー!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 逆境に置かれた主人公が知恵と度胸だけで道を切り開く痛快なサクセス劇に胸を熱くしたい人
  • 綿密に張られた伏線が複数の謎として絡み合う、緻密で頭を使うSFサスペンスを読み解きたい人
  • 傷を抱えた相手を寡黙な仲間が不器用に守り続ける、ゆっくり育つ純愛の絆に浸りたい人

向いていない人

  • 序盤の緊迫した逃亡劇から一転、駆け引き中心の落ち着いた展開へ移る緩急の大きさが苦手な人
  • 独自の通貨や種族、世界の仕組みが次々提示される情報量の多い設定をじっくり追うのが億劫な人
  • 虐待やトラウマといった重い題材が全体に影を落とす、シリアスで沈んだ読後感を避けたい人

良い感想・レビュー

  1. 私は人間が虐げられるアルガダ社会で、ニナが抜群の機転と度胸だけで研究局での立場や信頼を勝ち取るサクセス劇にガチで惚れた。お行儀の良いお姫様じゃない、泥臭く強かなヒロインが本当に格好いい。
  2. ただの魔法ファンタジーじゃない。人工超知能メンディス8の登場や、セナとにいなという多世界線の真実が交錯するSFサスペンスのパズルのような緻密なシナリオが、頭が良くなる面白さで本当に素晴らしい。
  3. 過去のトラウマに苦しむニナを、無口な亜人のソウが不器用だけど命がけで優しく守り続け、16巻で求婚する進展にガチで号泣!お互いの傷を癒やし合いながら結ばれていく二人の絆の尊さは、唯一無二だわ。
  4. ニナが6巻でヤーナ夫人に「自分の犯した過去の罪と虐待の傷」を告白するあのシーンの胸の締め付けられるような痛みの描き方が秀逸。彼女がただ強いだけでなく、人間としての弱さを持つからこそ共感できる。
  5. 1000万ゼニベの持ち逃げから始まる前半の命がけの逃亡劇のスリル感と、後半の研究局での知的な外交劇のギャップが本当に面白い。はまなこ先生の、淡い水彩画風の美しい女の子の作画も本当に眼福で大好き。

悪い感想・レビュー

  1. 1巻の逃亡劇のスピード感が大好きだったから、アルガダの研究局に入ってからの政治交渉や夜会での工作パートが、僕には少しテンポが遅く感じてしまった。もっと前半のようなスリリングな冒険が見たい。
  2. 通貨のゼニベや種族名、さらには世界線の移動やメンディス8といった複数のSF・科学設定が次々に出てきて、頭の整理が追いつかない。かなり緻密に設定を読み込まないと、おいてけぼりになる難解さがある。
  3. ニナが母国で受けていた虐待やトラウマ、夜会でのドロドロした悪意の生々しい描写が、私には少し重すぎて読んでいて気分がどんよりしてしまった。もっと気楽に読める、明るい異世界ファンタジーを求めていた。
  4. 16巻でソウからの突然のプロポーズをされても、ニナが自分の過去に囚われてウジウジと悩み続ける態度に少しもどかしさを感じた。二人の気持ちが通じ合っているのは分かるから、早く幸せになってほしい。
  5. ソウ以外の男性キャラ、特に研究局のサイアスたちの知能や行動が都合よく描かれていて、ニナの優秀さを引き立てるためだけの噛ませ犬に見える時があった。もう少し男たちのプロとしての手強さが見たかった。

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