レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
BOY の感想と評価(良いところ、悪いところ)
BOY
完結著者: 梅澤春人
連載: 週刊少年ジャンプ
ジャンル: 学園・青春/バトル・アクション/ヤンキー・不良/ギャグ・コメディ
評価: 8.5/10
あらすじ
「世界征服」を大まじめに叫び、背中から金属バットやフライパンを取り出しては悪党をなぎ倒す高校生・日々野晴矢。仲間を「下僕」と呼ぶほど偉そうなのに、夢を追う者を笑うやつだけは決して許さない。パリ留学を夢見て絵を描く岡本、ロックに命を懸けるギタリストの一条、デザイナーを目指すみちる。そんな仲間たちの前に、危ない薬で街を牛耳ろうとする男や非行少年を束ねる武装集団が次々と立ちはだかる。90年代ジャンプらしい腹を抱えて笑えるギャグと、目を背けたくなるほど凶悪な敵との死闘が交互に押し寄せる。友の旅立ちを見送るその日まで、背中のバット一本で仲間の夢を守り抜く無敵の青春活劇!
この作品が載っている特集
読む前に確認したい相性
向いている人
- 口が悪くてとことん偉そうでも、仲間の夢を守るためなら体を張る主人公に胸を熱くしたい人
- ギャグとシリアスが目まぐるしく入れ替わるヤンキー漫画を、笑ったりハラハラしたりしながら楽しみたい人
- 子どものころに夢中で読んでいて、90年代ジャンプの熱さと荒っぽさをもう一度味わいたい人
向いていない人
- 暴力やお色気、未成年の喫煙・飲酒など、今の少年誌では見かけない過激な描写が苦手な人
- バトル漫画では最初から無敵の主人公より、苦戦しながら強くなっていく過程をじっくり味わいたい人
- 長く続いた作品であっても、終盤まで勢いを保ったままきれいに幕を閉じる物語を求める人
良い感想・レビュー
- 不良寄りなのにタバコは吸わない主人公が、当時はやけに新鮮でした。男勝りでデザイナーを夢見る初期のみちるも好きです。金属バットを素手でへし曲げる晴矢には、ただただしびれます。
- 仲間を下僕呼ばわりする上から目線の裏に隠れた優しさがたまらない。岡本とみちるの恋を後押しし、一条のライブを邪魔する悪党は陰でこっそり片づける。夢を踏みにじる外道だけは絶対に許さない男だ。
- どのエピソードも「あった、これも覚えてる!」と何年たっても場面ごと思い出せる漫画です。「初めて買ったギターは真っ白なフライングVで買ったその日にケンカでぶっ壊しました」というセリフが大好きです。
- ブラックスカルズに揉山、キラー、神崎と、敵に回る不良がとにかく濃い。ウォッカで火を吹いたあげく自分が酔っぱらう晴矢も、なんともいいキャラだ。不良漫画なのに絵がしっかりうまいのもうれしい。
- 元祖キラキラネームのハレルヤが、背中の金属バットでヤンキーやスケバン、ギャング、やばい外国人まで蹴散らしていきます。仲間も熱いやつばかりで、友の夢をかなえるために体を張る話にぐっときますね。
悪い感想・レビュー
- 話が進むほどに過激さがどんどん増していくのがきつかった。お色気描写はきわどくなる一方で、赤ん坊をいけにえにして不老不死を狙う話まで出てくる。あまりのぶっ飛びぶりに、途中でついていけなくなった。
- 鬼頭烈の話あたりから、急につまらなくなりました。あの話を途中で切り上げたのはよかったけれど、続くズー編も今ひとつ。後半はネタ切れが目立つだけに、初期のような面白さを最後まで保ってほしかったです。
- 晴矢が強すぎるせいで、並の不良が相手だと作者も主人公の強さを持て余しているように見えます。あの手この手で、晴矢がすぐには戦えない場面をわざわざこしらえている感じがありますね。
- 伊部麗子が味方になる流れは、さすがに無理がありすぎる。初めから中ごろまでは相当えげつない悪役として描かれていただけに、悪役から味方への急な転身にどうしても納得しきれない。
- 読んで損はない作品です。ただ、最後は打ち切りのような終わり方で残念でした。連載の終わりごろはジャンプでも掲載がずっと後ろのほうだったのを思い出します。










