レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ゴルゴ13 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ゴルゴ13
マークダウンで表示連載: ビッグコミック
評価: 9.2/10
あらすじ
出自、年齢、本名、すべてが謎に包まれた超A級の天才スナイパー、デューク・東郷こと「ゴルゴ13」。彼はどんなに不利な条件や危険な状況下であっても、一度契約を交わした依頼は完璧に遂行する孤高の暗殺者。世界の紛争、複雑な政治的陰謀、宗教対立、ハイテク、そして金融経済の覇権争いに至るまで、徹底的な時事リサーチに裏打ちされた裏社会の真相。いかなる権力や思想、美女の誘惑にも流されず、絶対のプロ意識と冷徹な銃弾で標的を仕留め、世界の秩序を裏から動かし続ける。半世紀以上にわたり劇画界の頂点に君臨し、大人のための最高の知的教養をもたらす、劇画サスペンスの最高峰!
良い所
- 世界の紛争や各国の複雑な政治的陰謀、先端科学、経済戦争にまで深く切り込む緻密な時事・世界情勢の描写が素晴らしい。1話完結の物語を通じて、世界の裏側のからくりを学べる最高の教養漫画だ。
- いかなる国家や権力、美女の誘惑にも一切流されず、完璧に依頼を遂行するプロ意識がたまらなく格好いい。一度交わした契約を絶対とし、言い訳をせずに冷徹に引き金を引くゴルゴの佇まいに心奪われた。
- さいとう先生の没後も作画を落とさず連載を続ける、完璧な分業システムとプロ魂に深く感動した。時事問題を取り込みながら常に同じ世界観の迫力を供給し続ける、劇画界の奇跡とも言える完成度だと思う。
- 膨大な長編作品だが、基本的にどこから読んでも完結する一話完結形式の高い完成度が良い。いつでも手元の一冊を開けば、その瞬間から極上のハードボイルドサスペンスに没入できる手軽さが気に入っている。
- とにかく戦闘や超長距離スナイプの緊張感、息を呑む大迫力のアクションシーンが最高にスリリングだ。無駄なセリフを一切排除し、ただ一発の銃弾で全てを解決する静かな男の凄みに毎度大興奮する。
悪い所
- 複雑な地政学的背景や先端技術、金融の裏取引といったセリフや解説テキストの多さが難解で疲れてしまった。爽快でシンプルなガンアクションを期待して読むと、歴史や経済の授業のようで頭がパンクする。
- 主に昭和期の古い話において、女性を利用して捨てる等の現代の倫理やジェンダー観との乖離に強い違和感を覚えた。時代背景として仕方ないとはいえ、女性である私には少し読んでいて不快になるシーンがある。
- 「依頼→女を抱く→不可能を可能にする神技狙撃→裏切り者の成敗」というプロットがお決まりの極端なワンパターンなのでマンネリを感じる。何十冊もまとめて一気読みすると、さすがに退屈になってしまう。
- さいとう・プロ特有の、非常に濃厚でおじさん臭い劇画調の古臭いキャラクター作画に最後まで馴染めなかった。クリアで現代的な青年誌の絵に慣れている私にとっては、人物の判別もしづらくて目が疲れた。
- とにかく登場人物や政治家、マフィアの顔立ちが似通っており、ターゲットや登場人物の見分けが難しい。誰が誰に向けてどのような陰謀を巡らせているのか、話の途中で顔が一致せず混乱してしまう瞬間がある。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。