レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬
著者: 久慈進之介
連載: コミックDAYS/イブニング
評価: 8.4/10
あらすじ
陸上自衛隊の精鋭部隊・特殊作戦群に所属する女性隊員。訓練ばかりで実戦のない退屈な日々に飽き飽きしていた彼女は、ある日上官の命で謎の男と出会い、日本唯一の超法規的特務諜報機関『別班』にスカウトされる。与えられたコードネームは「ナナ」。そこは「スパイ防止法が存在しない日本」を陰から守るため、法も名も捨てて国家防衛戦の最前線に立つ、冷酷無比なプロのスパイたちの世界だった。狂犬の相棒・ハチと共に、他国の工作員、サイバーテロ、そして拉致といった現実的な脅威に知略と圧倒的な身体能力で立ち向かう。予測不能のハイスピードな隠密ミリタリーサスペンスアクション!
良い感想・レビュー
- 日本が抱える安全保障や「別班」という超法規的特務機関を描くリアルな設定がとにかく不気味で面白い。法と名を捨てて国家を陰から守る冷徹なスパイたちの覚悟に、強い知的好奇心を刺激された。
- 自衛隊の装備やCQCなどの格闘術、引いては生々しくて過酷なガンアクションの作画が恐ろしいほどの迫力を誇る。スピード感溢れる殺傷描写の臨場感が抜群で、ミリタリーファンとして大満足。
- 感情をほとんど見せず冷徹に任務を遂行する主人公ナナの圧倒的な強さにシビれた。狂犬のような相棒のハチをうまく飼い慣らし、徐々に二人の間に独特の絆が芽生えてデレていくバディの距離感が尊い。
- サイバーテロや他国の隠密スパイの侵入といった、現代の日本が直面するリアルな時事問題を抉るシナリオの説得力が素晴らしい。キレイごとだけで終わらない、国を守ることの冷徹な本質に深く引き込まれる。
- 1話ごとのサスペンスとしての引きが抜群に上手く、読む手がどうしても止まらなくなる圧倒的な没入感がある。国家防衛の最前線で繰り広げられる過酷な心理戦と銃撃戦の熱量に、毎度大興奮している。
悪い感想・レビュー
- 実写写真や3Dモデルのトレース背景が浮いており、一部の戦闘シーンや作画に不自然さを感じた。デジタル処理された冷たい画面のせいでキャラクターの動きが硬く、少し馴染めなかった。
- 主人公たちが徹底して任務優先で冷酷すぎるため、キャラクターに感情移入がしづらいと感じてしまった。温かい人情ドラマや情緒的な描写を好むので、全体が非情すぎて少し寂しく映る。
- どれほど窮地に陥っても結局は主人公ナナの超人的な戦闘能力で強引に解決される、ご都合主義な予定調和の繰り返しに少しマンネリを覚えた。もっと先の読めない緻密な知略サスペンスを期待していた。
- 掲載誌がイブニング休刊により別のマンガアプリ等へ移籍したことで、シリーズ全体の連載状況が追いづらい。多くのスピンオフも含めて何から順に読めばいいのかが分かりにくく、もどかしい。
- スパイ側の極悪非道な工作員の描写や、かなりグロテスクで容赦のない残虐シーンの多さに読んでいて少し気が滅入った。あまりに救いのない凄惨な事件が多いため、少し読む人を選ぶと思う。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
日本が抱える安全保障や「別班」という超法規的特務機関を描くリアルな設定がとにかく不気味で面白い。法と名を捨てて国家を陰から守る冷徹なスパイたちの覚悟に、強い知的好奇心を刺激された。
実写写真や3Dモデルのトレース背景が浮いており、一部の戦闘シーンや作画に不自然さを感じた。デジタル処理された冷たい画面のせいでキャラクターの動きが硬く、少し馴染めなかった。
自衛隊の装備やCQCなどの格闘術、引いては生々しくて過酷なガンアクションの作画が恐ろしいほどの迫力を誇る。スピード感溢れる殺傷描写の臨場感が抜群で、ミリタリーファンとして大満足。
主人公たちが徹底して任務優先で冷酷すぎるため、キャラクターに感情移入がしづらいと感じてしまった。温かい人情ドラマや情緒的な描写を好むので、全体が非情すぎて少し寂しく映る。
感情をほとんど見せず冷徹に任務を遂行する主人公ナナの圧倒的な強さにシビれた。狂犬のような相棒のハチをうまく飼い慣らし、徐々に二人の間に独特の絆が芽生えてデレていくバディの距離感が尊い。
どれほど窮地に陥っても結局は主人公ナナの超人的な戦闘能力で強引に解決される、ご都合主義な予定調和の繰り返しに少しマンネリを覚えた。もっと先の読めない緻密な知略サスペンスを期待していた。
サイバーテロや他国の隠密スパイの侵入といった、現代の日本が直面するリアルな時事問題を抉るシナリオの説得力が素晴らしい。キレイごとだけで終わらない、国を守ることの冷徹な本質に深く引き込まれる。
掲載誌がイブニング休刊により別のマンガアプリ等へ移籍したことで、シリーズ全体の連載状況が追いづらい。多くのスピンオフも含めて何から順に読めばいいのかが分かりにくく、もどかしい。
1話ごとのサスペンスとしての引きが抜群に上手く、読む手がどうしても止まらなくなる圧倒的な没入感がある。国家防衛の最前線で繰り広げられる過酷な心理戦と銃撃戦の熱量に、毎度大興奮している。
スパイ側の極悪非道な工作員の描写や、かなりグロテスクで容赦のない残虐シーンの多さに読んでいて少し気が滅入った。あまりに救いのない凄惨な事件が多いため、少し読む人を選ぶと思う。
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