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レッドリスト~警視庁組対三課PO~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

レッドリスト~警視庁組対三課PO~

レッドリスト~警視庁組対三課PO~

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著者: 神崎裕也

連載: 漫画ゴラク

ジャンル: 警察クライムサスペンスアクション

評価: 8.6/10

あらすじ

暴力団の脅威から一般市民を保護する、警察の新部署「プロテクション・オフィサー(PO)」。元ヤクザの転職者、斗ケ沢孝臣は、謎多き凄腕PO・加護晄とバディを組むことに。神崎裕也が放つ、ハードボイルド警察サスペンス。殉職に一番近い部署で、命を懸けて標的を守り抜く。組織の闇、個人的な正義、および極限状態でのアクション。守るべきものとは何か、その真実を問う!

良い所

  • 「ヤクザ専門のボディガード(PO)」という斬新な設定が面白い!元ヤクザの主人公と、圧倒的な戦闘力を持つ加護という、訳ありバディが織りなす緊張感溢れる任務に、ページをめくる手が止まらなくなります。
  • 神崎先生の持ち味である、「スタイリッシュでハードなアクション描写」がさらに進化しています。身体能力を活かした加護の無双ぶりや、一瞬の油断が命取りになる護衛シーンの臨場感に、圧倒的な没入感があります。
  • 単純な勧善懲悪ではなく、「警察組織内の闇や個人の正義が衝突する重厚なドラマ」に唸らされました。守るべき標的が必ずしも善人ではないという葛藤の中で、プロとしての矜持を貫く姿が、非常に渋くて格好良い。
  • 主人公二人の「正反対な性格から生まれる、絶妙なコンビネーション」が見どころです。反発し合いながらも、死地を乗り越えるたびに深まっていく二人の信頼関係に、アクション以上の熱いヒューマンドラマを感じます。
  • 全12巻という、密度高く完結する構成が見事です。謎が謎を呼ぶサスペンス要素と、怒涛のアクションが絶妙な配分で展開され、読後の満足感が非常に高い。神崎作品のファンならずとも必読の、質の高い警察漫画。

悪い所

  • テーマや雰囲気が作者の過去作(『ウロボロス』など)と似通っているため、新しさを求めている読者には既視感を感じさせるかもしれません。神崎節を安定感と取るか、マンネリと取るかで評価が分かれるところ。
  • 「元ヤクザが警察官に転職する」という前提設定に、リアリティを感じられず冷めてしまう瞬間がありました。漫画的ギミックとしては面白いのですが、社会派としての重厚さを期待すると、少し浮世離れした印象。
  • 一部の敵キャラクターの描写が、あまりにステレオタイプで極悪非道すぎ、深みに欠けると感じることがありました。もっと敵側の事情や、彼らなりの哲学が具体的に描かれれば、対立構造がより際立ったはずです。
  • 物語のテンポが非常に速く、一人ひとりの標的とのエピソードが、あっさり解決してしまったように感じる回がありました。もっと時間をかけて、護衛対象との心の交流や心理的負担を掘り下げてほしかった。
  • 暴力描写の凄惨さが、物語のテーマ以上に目立ってしまう箇所がありました。アクションとしての迫力はありますが、人によっては不快感を覚えるほど過激なシーンもあり、非常に「読む人を選ぶ」ハードな作品です。

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