レビュー著者: 漫画よしあし
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リクドウ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

リクドウ

リクドウ

著者: 松原利光

連載: 週刊ヤングジャンプ

ジャンル: 格闘技ヒューマンドラマ青年マンガスポーツ

評価: 8.2/10

あらすじ

父親の自殺、母親の薬物中毒、ヤクザの愛人からの凄惨な虐待。過酷すぎる環境で育ち、身を守るため正当防衛で人を殺めてしまった少年・芥生リク。絶望の淵にいた彼は、借金取りの元ボクサー・所沢京介に命を救われ、自らも「強い拳」を求めてボクシングジムの門を叩く。理不尽に満ちた裏社会と血みどろのリングを舞台に、天性の才能を開花させたリクがプロボクサーとして過酷な運命を切り拓いていく。スポーツ漫画の枠を超え、人間の業や社会の暗部を鋭く抉り出しながらも、絶望から泥臭く這い上がる少年の生き様を圧倒的な熱量と画力で描き切った本格ダーク・ボクシングストーリーの傑作。

良い所

  • 虐待や貧困など主人公の生い立ちがショッキングすぎますが、そこから這い上がるボクシングの熱量に圧倒されます。試合の迫力とリクの成長が熱く、読み始めるとあとを引く面白さで一気に読んでしまいました。
  • 主人公がボクサーとして成長していく姿が最高です!なかなか人に甘えられない暗い性格のリクが、拳闘を通して徐々に心を開いていくところに感動しました。サブキャラやライバルの個性も際立っています。
  • まさに完結したボクシング漫画の最高峰だと思います。所々に昭和の熱血スポーツ漫画を感じさせる泥臭さがあり、読んでいて本当に熱くなりました。あまりの面白さに私自身もボクシングが更に好きになりました。
  • 序盤の胸糞悪い展開を乗り越えると、プロボクサーとして命を燃やす姿にどんどん引き込まれます!私はこの漫画を読んで感動のあまりプロライセンスを取りました。それくらい人の心を動かす熱い傑作です。
  • どん底の環境から、自分を救ってくれたトレーナーと二人三脚で道を切り拓いていく展開がたまりません。暗くて重いストーリーですが、その分リングの上での輝きが際立っていて、思わず涙が出てきました。

悪い所

  • 冒頭から子供の死体や残酷な虐待シーンなど、目を覆いたくなるような過激な描写が連続するので、精神的にかなりキツかったです。痛々しくて救いのない話が苦手な私には、到底おすすめできない作品でした。
  • 主人公が勝っても悲壮感が漂っていて、登場人物の誰も幸せになっていないのがしんどいです。もう少し希望のある明るい展開や、読んでいて心が休まるような救いがあっても良かったのではないかと感じてしまいます。
  • 暗く重い人間ドラマとしては面白いですが、純粋な爽快感のあるスポーツ漫画を期待して読むと違和感があります。ひたすら人間の暗黒面や業の深さが強調されているので、エンタメとして楽しむのは難しかったです。
  • 試合のテンポ自体は悪くないのですが、敵キャラクターを一度に多く見せすぎているような気がしました。もう少し一人一人のライバルを丁寧に深掘りして出してくれれば、さらに感情移入できたのにと少し残念です。
  • 裏社会のヤクザ絡みのエピソードが重すぎて、ボクシング以外のドロドロした描写に体力を削られます。現実のスポーツとしての楽しさが一切なく、ひたすら暗い鬱展開が続くため、途中で読むのが辛くなりました。

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