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最終更新日:

EDEN ~It's an Endless World!~ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

EDEN ~It's an Endless World!~

EDEN ~It's an Endless World!~

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著者: 遠藤浩輝

連載: 月刊アフタヌーン

ジャンル: サイバーパンクSFアクションサスペンスディストピア

評価: 8.8/10

あらすじ

「クロージャー・ウイルス」の大流行で人類の一割以上が消え、荒れ果てた世界。少年エノアと少女ハナは末期症状の科学者とひっそり暮らしていたが、巨大宗教政権の襲撃で日常は崩れ去る。それから二十年、世界は連邦の統治下に置かれ、裏では差別と貧困、勢力争いが渦巻いていた。麻薬カルテルのボスを父に持つ少年エリヤは、母や妹を奪われ、自律兵器や凄腕の殺し屋を連れて南米から世界各地へ壮絶な旅に出る。テロや抗争、陰謀を巻き込みながら進むうち、人類の意識を融け合わせる生命体の存在と世界の真実が浮かび上がる。滅びと再生が交わる、終わりなき世界!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • AKIRAや攻殻機動隊のような硬派な近未来SFの空気に、どっぷり浸って抜け出せなくなりたい人
  • 荒れ果てた世界の中で、少年が現実の残酷さと向き合う成長譚をじっくりと見届けたい人
  • 細部まで作り込まれた世界観と、その膨大な情報量をたっぷり時間をかけて味わい尽くしたい人

向いていない人

  • 重く沈んでいく展開の先に、救いやすっきりした明るい読後感をどうしても求めてしまう人
  • 血なまぐさいグロ描写や、過激な暴力・性の表現が続くと、どうしても受けつけられなくなる人
  • 終盤まで一本の筋が通った、見通しのよいわかりやすい物語をゆったりと読み進めたい人

良い感想・レビュー

  • 世界観と設定の細かさに、読むたび驚かされた。武器もロボットも小道具も全部そろっていて、それでいて全編に詩的な空気が漂う。攻殻機動隊に近いけど、確かに別の方角へ進んだSFだった。
  • 平凡だった少年が凄惨な現実にさらされて、良くも悪くもたくましくなっていく姿がリアルで引き込まれた。終盤は僕の頭では読むのに苦労するほど込み入っているのに、それでも面白くて先へ進んでしまった。
  • 殺戮とドラッグと性が渦巻く、最悪で最低な近未来。それなのに魂が震えるダークサーガとして胸に残った。死体がばんばん出てくるグロさに耐えられれば、寄生獣が平気な僕にはがっつり刺さる。
  • 人類が別の存在へと進化していく大きな筋は、『幼年期の終り』を思い出させた。宇宙規模の壮大な話を、矛盾だらけの人間社会への鋭いまなざしと絡めた作りに唸らされる。SF部分はやや難しいけれど。
  • 二〇〇〇年前後の近未来SFで、これ以上は望めないと思うほど理想の一作だった。読み終えると他の作品が物足りなく見えてしまうのが困りもの。AKIRAやエヴァに心を掴まれた人なら、きっとこの世界に呑まれる

悪い感想・レビュー

  • 最初に出てきた少年と少女、老人の三人の物語がいちばん好きだったから、後半で主人公が入れ替わったときは正直がっかりした。あの静かな空気のまま読み続けたかったな。
  • 終わってしまった世界に救いがなくて、いつ襲われるのかという拭えない不安がずっと付きまとった。途中まではわくわくしていたのに、こういう話は自分に合わないと今さら気づいた。
  • 前半のサバイバル路線が好きだったのに、中盤から血なまぐさいマフィア抗争に流れていって戸惑った。これ近未来でやる話なのかと引っかかり、世界を貫くテーマまでぼやけて感じてしまう。
  • 私のちっちゃな脳みそでは、終盤の展開がまるで理解できなかった。設定はおもしろいのに、急な場面転換が多くてついていけない。合う人はとことんハマるのだろうけど、私にはどうにも手強い。
  • 画力と設定が好きだっただけに、後半がヤクザ物語になって焦点がぼやけていったのは残念だった。個人的には序盤こそが山で、その先は打ち切りのような失速を感じてしまった。

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