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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

ノー・ガンズ・ライフ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ノー・ガンズ・ライフ

ノー・ガンズ・ライフ

著者: 烏丸匡

連載: ウルトラジャンプ

ジャンル: SFアクションサスペンス

評価: 8.6/10

あらすじ

身体を機械化された「拡張者(エクステンド)」が溢れる街で、頭部が巨大な銃の男・乾十三は、問題の「処理屋」を生業としていた。烏丸匡が描く、硝煙と鉄の匂いが漂うハードボイルド・サイバーパンク。無骨で不器用だが信念を曲げない十三の生き様が渋くてかっこいい。重厚な世界観の中で描かれる、拡張者たちの悲哀と陰謀、そして熱いバトルに心撃ち抜かれる。

良い所

  • 「主人公の頭がリボルバー」というビジュアルのインパクトだけで最高なのに、中身はゴリゴリのハードボイルドで、十三の渋いセリフ回しに痺れっぱなしです。
  • サイバーパンクの世界観の作り込みが素晴らしい。機械化された身体のディテールや、薄汚れた街の背景など、描き込まれた作画からむせ返るような空気感が伝わってきます。
  • 十三と、彼が保護した少年・鉄朗の不器用なバディ関係が良い。無口で強面な十三が、鉄朗に対して見せる保護者のような優しさにグッときます。
  • アクションシーンの重量感が凄まじいです。軽快な動きではなく、鉄と鉄がぶつかり合うような重みのあるバトルは、読んでいて手に汗握ります。
  • 敵対する組織や他の拡張者たちにもそれぞれの美学や哀しい過去があり、単純な善悪では割り切れない重厚なストーリー展開が大人向けで非常に面白いです。

悪い所

  • 作画の描き込みが非常に細かく、黒ベタの面積も多いため、アクションシーンで「今どういう動きをしているのか」が視覚的に少し分かりづらいと感じるコマがあります。
  • ハードボイルドでシリアスなトーンが続くため、途中で少し息抜きになるようなギャグや明るい展開を求める人には、全体的に空気が重すぎると感じるかもしれません。
  • 拡張技術に関する独自の設定や専門用語が多く、物語の背景にある企業間の陰謀なども複雑なため、設定をしっかり理解しながら読まないと置いてきぼりになることがあります。
  • ヒロインのメアリーのキャラクター(少し騒がしいツッコミ役)が、この重厚な世界観の中で少し浮いているように感じてしまい、好き嫌いが分かれる部分があります。
  • 十三が基本的に「受け」のスタンスで事件に巻き込まれていくことが多いため、主人公が自発的に物語を動かしていく爽快感を求める読者には少しもどかしいかも。

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