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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

機動戦士ムーンガンダム の感想と評価(良いところ、悪いところ)

機動戦士ムーンガンダム

機動戦士ムーンガンダム

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著者: 福井晴敏虎哉孝征

連載: ガンダムエース

ジャンル: SFアクション

評価: 8.2/10

あらすじ

宇宙世紀0092年。ZZと逆襲のシャアにはさまれた、誰も語ってこなかった空白の時間。コロニー「ムーン・ムーン」で静かに暮らしていた少年ユッタの日常は、宇宙から流れ着いたサザビーの頭部とサイコプレートが現れた瞬間から崩れていく。アムロとシャアが残したものが、また新しい戦乱の火種になる。ユッタはミネバとともに、終わったはずの時代の続きへと引きずり込まれていく。過酷なニュータイプの運命と、暴走するサイコミュの影。福井晴敏が描くニュータイプの輪郭と、形部一平が組み上げた異形のムーンガンダム。歴史の隙間に、こんな物語が眠っていたのかと震える宇宙世紀の裏側!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • ZZと逆襲のシャアの間にあった空白の時代を、じっくり埋めたい人
  • 福井晴敏が描くニュータイプ論や宇宙世紀の裏側にどっぷり浸かりたい人
  • 斬新なメカデザインを一枚絵として味わうのが好きな人

向いていない人

  • 宇宙世紀の前提知識がなく、難解な設定を一から追うのがしんどい人
  • 説明より、テンポよく進むスピード感ある展開を求める人
  • モビルスーツ戦の重量感や派手なアクションを最優先にしたい人

良い感想・レビュー

  1. 宇宙から流れ着いたサザビーの頭部が日常を壊していく序盤に、すっかり持っていかれた。アムロやシャアの時代が終わってもなお、残したものが新しい混乱を生む展開が宇宙世紀らしくて刺さりました。
  2. ZZと逆シャアのあいだの空白を、ここまで丁寧に埋めてくれるとは思わなかった。アムロがなぜディジェに乗っていたのか、そういう歴史の隙間が一つずつつながっていく感覚に興奮しっぱなしです。
  3. バルギルにガンダムの頭部とサイコプレートを乗せる発想に脱帽した。サザビーの元がバルギルだったという設定のつながりがきれいにハマっていて、形部さんのデザインに何度も唸らされました。
  4. サイコプレートを背負ったムーンガンダムの神々しいたたずまいが、とにかく目に焼きつく。虎哉先生の作画と斬新なメカが噛み合っていて、ページをめくるたび一枚絵として見入ってしまった。
  5. 福井先生のニュータイプ論が好きな自分には、ユニコーンやナラティブに通じる設定の緻密さがたまらなかった。宇宙世紀をやり込んできた人ほど報われる作りで、読みながらにやけてしまいました。

悪い感想・レビュー

  1. 絵はきれいなのに、モビルスーツの動きが記号的に見えてしまった。パチ組みのガンプラみたいで重量感が足りず、一撃の重さがあまり伝わってこないのが個人的にもどかしかったです。
  2. とにかく説明が多くて、話がなかなか前に進まない。南極の攻防を引っぱりすぎていて、テンポの悪さに途中で退屈してしまった巻もありました。もう少し刈り込んでほしかった。
  3. そもそもがユニコーンの没案ということもあって、骨子がユニコーンと似通っている。設定の方向性に新鮮味を感じにくく、既視感が抜けないまま読み進めてしまいました。
  4. 宇宙世紀の前提知識がないと、設定の難解さに完全に置いてけぼりにされる。独自コロニーの設定も特殊すぎるせいで、世界に馴染むまでずいぶん時間がかかってしまった。
  5. 派手な舞台を用意しているわりに、精神世界の対話ばかりが続く。モビルスーツ戦のカタルシスが削がれている感じで、アクションを求める自分には物足りなさが残りました。

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