レビュー著者: 漫画よしあし
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アンダーニンジャ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

アンダーニンジャ

アンダーニンジャ

著者: 花沢健吾

連載: 週刊ヤングマガジン

ジャンル: 青年漫画コメディSFアクション

評価: 8.7/10

あらすじ

かつて栄華を極めた日本の忍者たちは、戦後GHQによって解体されたとされるが、実は今も秘密裏に組織「NIN(National Intelligence of NINJA)」として存在し、国内外のあらゆる公的機関に潜伏していた。その数、約20万人。しかし、組織の末端に位置する「下忍」たちは仕事にありつけず、ニート同然の生活を余儀なくされていた。そんな中、暇を持て余していた末端忍者・九郎に、ついに上層部から重大な「忍務」が下る。現代社会に溶け込み、ハイテク装備を駆使しながらも、どこかシュールで日常的な忍者たちの戦いが幕を開ける。

良い所

  • 花沢健吾先生らしい、独特の間とリアリティが混ざり合った世界観が最高。忍者という古風な題材を、現代のニート生活とハイテク技術で再構築したセンスに脱帽する。
  • 一見するとシュールなギャグ漫画のようだが、物語の背後にある設定の作り込みが凄まじい。散りばめられた伏線が繋がっていく感覚が心地よく、続きが気になって仕方ない。
  • ハイテクな忍具のギミックが非常に凝っていてワクワクする。透明化するスーツなど、SF的なアプローチが現代忍者ものとして非常に新鮮で面白い。
  • 主人公の九郎の掴みどころのない性格が好き。淡々と異常な状況をこなしていく姿がカッコいいし、周囲の個性的なキャラクターたちとの掛け合いも面白い。
  • 映画的なコマ割りと圧倒的な画力で、アクションシーンの迫力がすごい。静かな日常から突如として始まる凄惨な戦いのコントラストがこの作品の真骨頂だと思う。

悪い所

  • 物語のテンポが独特で、展開が遅く感じる時期がある。花沢作品特有の「溜め」が合わない人には、なかなか話が進まないことにストレスを感じるかもしれない。
  • グロテスクな描写や性的なジョークも含まれるため、読む人を選ぶ作品。青年誌らしい過激さが、苦手な読者には受け入れがたい部分があるかもしれない。
  • 設定が非常に複雑で、一度読んだだけでは理解しづらい部分も。考察を楽しめる人には良いが、サクサクと分かりやすいエンタメを楽しみたい人には少し不親切かも。
  • 前半の日常パートが長く、本格的な忍者バトルを早く見たい人にはじれったいかもしれない。じわじわと世界が侵食されていく感じを楽しむ作品だと思う。
  • シュールすぎる展開が多く、ギャグなのかシリアスなのか判断に迷う場面がある。この独特のドライなノリに乗れないと、置いてけぼり感を食らってしまう。

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