レビュー著者: 漫画よしあし
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トリアージX の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 緻密に描き込まれた銃火器の描写に圧倒されました。佐藤ショウジ先生の美麗な画力で展開されるガンアクションは迫力満点で、ミリタリーファンならずともその格好良さに一気に引き込まれます。
- ブラックラベルの女性たちが、それぞれ異なる信念を持って戦う姿が本当に魅力的です。ただ守られるだけではない強さがあり、彼女たちが銃を構えて巨悪を裁くシーンには、言葉にできない爽快感を感じました。
- 「法で裁けない悪をトリアージする」というダークな設定が、物語に緊張感を与えています。シリアスなサスペンスとお色気要素のバランスが良く、エンターテインメントとして非常に完成度が高い作品です。
- 嵐が自らの過去と向き合いながら、処刑という重い宿命を背負う過程が熱く描かれています。命の選択というタイトル通りの重厚なテーマが根底にあり、単なるアクション漫画に留まらない深みを感じました。
- 敵組織の「悪性腫瘍」としての描き方が徹底していて、それらを物理的に排除していく展開は勧善懲悪の爽快感があります。ハードボイルドな世界観と佐藤先生の絵柄が完璧にマッチした、唯一無二の作品です。
悪い所
- 非常に露出度の高いお色気シーンが多く、物語のシリアスな雰囲気を削いでしまっていると感じる場面がありました。ストーリーの骨組みが良いだけに、過剰なサービス描写がノイズに見えてしまうのが残念です。
- 敵味方含めて登場人物が多く、状況が複雑になりすぎて置いてけぼりを感じる時期がありました。もう少しキャラクターを整理して、個々のエピソードをじっくりと掘り下げてほしかったなというのが本音です。
- 敵側の暗躍が長く続き、主人公たちが常に後手に回る展開に少しストレスを感じました。もっとスカッとする反撃シーンが早い段階で欲しかったですし、中盤の停滞感はもう少し改善してほしかったポイントです。
- 佐藤先生の描く女性キャラは魅力的ですが、全員が同じような体型や顔に見えてしまう瞬間がありました。もう少し、キャラクターごとの外見的な個性が際立っていれば、より物語に没入できた気がします。
- ストーリーの整合性よりも勢い重視な展開が見受けられ、ご都合主義に感じられる解決方法に少し冷めてしまいました。リアルなミリタリー描写が売りなだけに、プロットの細部にももっとリアリティが欲しかったです。





