レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
黒執事 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
黒執事
著者: 枢やな
連載: 月刊Gファンタジー
評価: 8.8/10
あらすじ
19世紀末、霧と煤煙に覆われたヴィクトリア朝のイギリス。名門貴族ファントムハイヴ家の当主シエルは、両親を惨殺され、カルト集団に監禁された壮絶な過去を背負う。復讐を果たすため、彼は自らの魂を代償に悪魔と契約を結んだ。完璧すぎる執事セバスチャンを従え、「女王の番犬」として裏社会の汚れ仕事に手を染めていく。切り裂きジャック、サーカス団に潜む闇、そして双子の兄をめぐる衝撃の真実。事件のたびに積み重なる謎と、仕掛けられた無数の伏線。華麗な所作の裏で、必ず魂を喰らうと決めた悪魔の冷たさだけはけっして揺らがない。耽美と残酷が同居する、契約という名の絆!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 緻密な伏線の回収に興奮できる、じっくり読み込むタイプの人
- ゴシックで耽美な世界観と、骨太なミステリーの両方を欲ばりたい人
- 主従の危うい絆や、ダークな物語の重さをじっくり楽しめる人
向いていない人
- テンポよく一話完結で進む、軽快な物語を求めている人
- グロテスクな描写や、救いの少ない鬱展開がどうしても苦手な人
- 連載が長く、物語がなかなか進まない作品を待つのが苦手な人
良い感想・レビュー
- シエルとセバスチャンの、契約という不安定な土台の上に成り立つ主従の絆に惹かれました。最後は魂を喰らうと決めた悪魔の冷たさがブレないから、二人の距離感がやけに切なく見えるんです。
- 幽鬼城の事件で、名探偵の正体がセバスチャンだったと知った瞬間に笑いました。力業がないと成立しないトリックという発想が好きで、謎の解き方そのものが反則じみていて愉快でした。
- 普段はポンコツな使用人たちが、実は戦闘のスペシャリストだったという設定が刺さりました。情けない日常との落差が大きいぶん、いざ戦う場面のかっこよさが際立つんですよね。
- 双子説の伏線が一気に回収された時、鳥肌が立ちました。初期から細かく仕込まれていた違和感が線でつながり、もう一度1巻から読み返したくなる構成の巧みさに脱帽しました。
- 巻を追うごとに画力が上がっていくのが嬉しいです。19世紀英国の貴族社会や女王の裏仕事まで作り込まれた緻密な世界観に、お耽美なだけの漫画ではないと何度も唸らされました。
悪い感想・レビュー
- 主人公と執事以外のキャラがどうしても好きになれませんでした。使用人たちの空回りや無駄な行動が多くて、見ていてイライラしてしまう場面が正直けっこうあったんです。
- 過去の回想が何話にもわたって長々と続くせいで、物語のテンポがかなり悪く感じました。一つの作戦だけで単行本を何巻も使う引き延ばしが、私にはしんどかったです。
- 月刊連載のせいか進行が遅く、新刊を読んでも話がほとんど進んでいない気がします。昔は数話で解決する小気味よいミステリーだったのに、今のスローペースには物足りなさを感じました。
- 双子の真実が明かされてから、物語全体が暗く重苦しくなりました。主従のユーモラスな掛け合いや日常の楽しさが減ってしまい、かつての軽やかさを懐かしむ気持ちが強いです。
- シリアスな場面の最中に極端なギャグキャラが乱入してくる温度差で、ダークな没入感を削がれて冷めました。グロテスクな描写も多く、鬱展開が苦手な私にはきつい時もありました。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
シエルとセバスチャンの、契約という不安定な土台の上に成り立つ主従の絆に惹かれました。最後は魂を喰らうと決めた悪魔の冷たさがブレないから、二人の距離感がやけに切なく見えるんです。
主人公と執事以外のキャラがどうしても好きになれませんでした。使用人たちの空回りや無駄な行動が多くて、見ていてイライラしてしまう場面が正直けっこうあったんです。
幽鬼城の事件で、名探偵の正体がセバスチャンだったと知った瞬間に笑いました。力業がないと成立しないトリックという発想が好きで、謎の解き方そのものが反則じみていて愉快でした。
過去の回想が何話にもわたって長々と続くせいで、物語のテンポがかなり悪く感じました。一つの作戦だけで単行本を何巻も使う引き延ばしが、私にはしんどかったです。
普段はポンコツな使用人たちが、実は戦闘のスペシャリストだったという設定が刺さりました。情けない日常との落差が大きいぶん、いざ戦う場面のかっこよさが際立つんですよね。
月刊連載のせいか進行が遅く、新刊を読んでも話がほとんど進んでいない気がします。昔は数話で解決する小気味よいミステリーだったのに、今のスローペースには物足りなさを感じました。
双子説の伏線が一気に回収された時、鳥肌が立ちました。初期から細かく仕込まれていた違和感が線でつながり、もう一度1巻から読み返したくなる構成の巧みさに脱帽しました。
双子の真実が明かされてから、物語全体が暗く重苦しくなりました。主従のユーモラスな掛け合いや日常の楽しさが減ってしまい、かつての軽やかさを懐かしむ気持ちが強いです。
巻を追うごとに画力が上がっていくのが嬉しいです。19世紀英国の貴族社会や女王の裏仕事まで作り込まれた緻密な世界観に、お耽美なだけの漫画ではないと何度も唸らされました。
シリアスな場面の最中に極端なギャグキャラが乱入してくる温度差で、ダークな没入感を削がれて冷めました。グロテスクな描写も多く、鬱展開が苦手な私にはきつい時もありました。





