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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

黒執事 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

黒執事

著者: 枢やな

連載: 月刊Gファンタジー

ジャンル: ミステリーダークファンタジー

評価: 8.8/10

あらすじ

19世紀、ヴィクトリア朝時代の英国。名門貴族ファントムハイヴ家の若き当主・シエルと、彼に仕える完璧な執事・セバスチャン。しかしセバスチャンの正体は、シエルの魂と引き換えに契約を結んだ「悪魔」だった。女王の番犬として裏社会の汚れ仕事を冷徹にこなす二人。枢やなが美麗かつ耽美な筆致で描き出す、愛と復讐、そして絶望が交錯する至高のダークファンタジーが開幕!

良い所

  • セバスチャンの完璧すぎる執事っぷりと、その裏に隠された冷酷な悪魔の本性のギャップがたまらなく魅力的です。枢先生の圧倒的に美麗な作画で描かれる19世紀英国の世界観に、一瞬で心を奪われました。
  • ただの耽美漫画ではなく、ストーリーが非常に緻密でダークなミステリーとして完成度が高いです。シエルの過酷な過去と、復讐に燃える彼の脆さと強さが丁寧に描かれていて、何度も胸が熱くなりました。
  • 登場するキャラクターたちが全員個性的で、特にファントムハイヴ家の使用人たちの隠された実力が明かされるシーンは最高に熱いです。シリアスとコメディのバランスも絶妙で、全く飽きさせません。
  • 衣装や小物の細部までこだわり抜かれた描き込みが凄まじく、まるで芸術作品を見ているかのような没入感があります。世界中のファンを魅了しているのも納得の、唯一無二の華やかさと残酷さを持つ名作です。
  • 物語が進むにつれて明らかになる衝撃の真実と、救いのない絶望感の描き方が本当に秀逸です。セバスチャンとシエルの危うい信頼関係の行方を、最後まで固唾を呑んで見届けたくなる至高の傑作です。

悪い所

  • 描写がかなり残酷で猟奇的なシーンも多いため、グロテスクな表現が苦手な私にはかなり刺激が強すぎました。世界観の演出としては理解できますが、夜に一人で読むと少し怖くなってしまう瞬間があります。
  • 物語が長期化するにつれて、本筋の復讐から離れたエピソードが続く時期があり、少し中だるみを感じることがありました。もっとスピーディーに物語の核心に迫ってほしいというのが、正直な読後の感想です。
  • あまりにも作画が美麗すぎて、逆に画面の情報量が多すぎて目が疲れてしまうことがありました。もう少しスッキリとした画面構成の方が、ストーリーの起伏に集中できたのではないかと感じる場面があります。
  • 女性向けというイメージが強いですが、内容はかなりハードでエグいので、そのギャップに戸惑うかもしれません。華やかな雰囲気を期待して読むと、その徹底したダークさに心が折れそうになることがあります。
  • 登場人物たちの行動理念が少し極端すぎて、感情移入できないまま話が進んでいく不自然さを感じることがありました。もっと彼らの人間らしい弱さや葛藤を、理屈抜きで描いてほしかったなと思います。

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