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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

約束のネバーランド の感想と評価(良いところ、悪いところ)

約束のネバーランド

約束のネバーランド

完結
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著者: 出水ぽすか/白井カイウ

連載: 週刊少年ジャンプ

ジャンル: ミステリー/サスペンス/心理戦/ダークファンタジー

評価: 8.5/10

あらすじ

森と高い塀に囲まれた孤児院で、エマたち三十八人の子どもは優しいママのもと、何ひとつ不自由のない毎日を送っていた。だがある夜、里親が決まったはずの仲間を見送った先で、二人の子が信じたくない光景を目にする。ここは鬼へ差し出す食用児を育てる農園で、慕っていたママは飼育監だった。逃げると決めた子どもたちの前に立ちはだかるのは、手の内をすべて読み切る大人との駆け引き。ひとつの嘘、ひとつの目配せが命取りになる日々が始まる。仲間を一人も置いていかないと誓ったエマの願いは、塀の外に広がる残酷な世界へと続いていく。知恵と足だけを頼りに、幼い彼らが自分たちの運命をひっくり返しにいく脱獄サスペンス!

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読む前に確認したい相性

向いている人

  • 大人との化かし合いや、先が読めない頭脳戦にじりじりしながら夢中になれる漫画を探している人
  • 重い題材でも絵をじっくり味わいたくて、構図や色づかいの丁寧さまでまるごと好きになりたい人
  • 誰ひとり見捨てないという願いを掲げて走る主人公に、理想を捨てない強さを重ねて読みたい人

向いていない人

  • 物語の筋道が最後まで隙なく通っていてほしくて、都合よく進む展開がどうしても気になってしまう人
  • 序盤の張り詰めた空気が最後まで続くことを望み、途中での作風の切り替わりに戸惑いやすい人
  • 食べる側と食べられる側を描く後味の重い出だしがつらく、穏やかな読み心地を求めている人

良い感想・レビュー

  • 最初の数十ページで話の前提がまるごとひっくり返り、思わず声が出た。幸せそうな孤児院の絵づらが別の意味に塗り替わるあの落差だけで、私はもう掴まれてしまった。
  • 飼育監との腹の探り合いは、どちらが上を行くのか毎回読めない。三人が違う才能をぶつけ合って計画を練る場面など、心臓に悪いくらい緊張しながら追いかけている。
  • ジャンプ漫画なのかと疑うほど絵が丁寧で、広角レンズをのぞいたような独特の構図につい見入ってしまう。カラーの色づかいも贅沢で、これが毎週載っていたのかと思う。
  • 死にたくないではなく全員で生き残るという願いが軸にあるから、ただのデスゲームには見えなかった。やるしかない状況でも理想を捨てない子どもたちが、私にはかっこいい。
  • 脱獄が終わったら失速するのではと心配していたのに、進むほど話は太くなっていった。常に今がピークという手応えのまま、切なさを残しつつ温かい結末まで走り抜けてくれた。

悪い感想・レビュー

  • 脱獄までは絶賛していたのに、章が変わってからはご都合主義が目について仕方なかった。仲間が増えても出来事があっさり片づいてしまい、私はわくわくを取り戻せずに読み終えた。
  • 全員助けると口にした時点で結末が読めてしまい、敵がどれだけ強くても茶番に見えた。先が予想できる安心感は、私からハラハラする楽しみを奪っていくばかり。
  • 体の力では鬼のほうが上のはずなのに、逃げ切れてしまう場面が続くのが引っかかる。中盤からは説明のつかない都合の良さが増えて、序盤のひりつく空気が薄れていった。
  • 終わり方そのものより、宿敵と飼育監の最期の描かれ方がいまだに引っかかる。生かすか殺すかはどちらでもよかったけれど、あの幕引きに意味を見つけられない。
  • 序盤で叩きつけられた不条理な絶望感が、いつのまにか主人公の無双にすり替わっていた。物語が進むほど新しい顔ぶれが増えすぎて、私はついていく気持ちが萎んでしまう。

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