レビュー著者: 漫画よしあし
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Rozen Maiden の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- ゴシックなドレスを纏ったドールたちの造形が本当に美しくて、PEACH-PIT先生の圧倒的な画力に溜息が出ます。人形としての誇りと、少女のような危うさが同居する彼女たちの魅力に、ページをめくる手が止まりませんでした。
- ジュンがドールたちとの生活を通じて、少しずつ外の世界に目を向けていく成長物語としても読み応えがあります。「アリス・ゲーム」の残酷な運命に翻弄される彼女たちを見ていると、胸が締め付けられるような切なさを感じました。
- アンティークドールをモチーフにした世界観が完璧に作り込まれていて、日常と非日常の境界線が曖昧になる感覚が面白いです。真紅の気高い振る舞いに、いつの間にか自分も跪きたくなるような不思議な没入感を味わえました。
- ドール同士の戦いだけでなく、彼女たちが抱える孤独や姉妹愛が丁寧に描かれていて、何度も目頭が熱くなりました。言葉のひとつひとつが繊細で美しいため、読んでいるだけで幻想的な世界に浸れる、特別な雰囲気を持った作品です。
- 19世紀の英国を思わせるクラシカルな雰囲気が大好きです。ジュンの部屋という閉ざされた空間から、少しずつ世界が広がっていく展開の構成が秀逸で、ミステリアスな物語の行方を最後まで夢中で追いかけてしまいました。
悪い所
- 物語の設定がかなり抽象 messengers的な表現が多く、一度読んだだけでは状況を把握しきれないことがありました。特にアリス・ゲームのルールの詳細や目的が、もう少し明確に示されていると読みやすかったかなと感じます。
- 掲載誌の移籍などの影響か、ストーリーのテンポが急激に変わる時期があり、少し戸惑いを感じてしまいました。初期の静かな日常とミステリーのバランスが好きだっただけに、後半の怒涛の展開には少し疲れました。
- 登場人物たちの台詞が時折哲学的すぎて、キャラクターの生の声というより作者のメッセージが強く出すぎているように感じることがありました。もう少し、彼女たちの直感的な感情のぶつかり合いが見たかったです。
- 美しい作画ゆえに、戦闘シーンで何が起きているのか視覚的に判別しづらいコマがいくつか見受けられました。装飾の多いデザインなので仕方ない部分もありますが、もう少しアクションの躍動感が伝わってくると良かったです。
- ドールたちの言動が時折わがまますぎて、ジュンの献身的な態度に少しイライラしてしまうことがありました。彼女たちの事情は分かりますが、もう少しお互いを尊重し合うような描写が欲しかったなというのが本音です。




