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最終更新日:

Rozen Maiden の感想と評価(良いところ、悪いところ)

Rozen Maiden

著者: PEACH-PIT

連載: 週刊ヤングジャンプ/月刊コミックバーズ

ジャンル: ファンタジーダークファンタジー

評価: 8.8/10

あらすじ

引きこもりの中学生ジュンのもとに、ある日一通の不思議なメッセージが届く。「まきますか まきませんか」その問いに答えた瞬間、アンティークドール・真紅が動き出し、彼は人形たちが究極の少女アリスを目指して命を削り合う宿命に巻き込まれていく。可憐なドールたちの儚くも激しい戦い、そして孤独を抱えて殻に閉じこもっていた少年が、人形たちと過ごすうちにゆっくりと前を向いていく日々。やがて物語は「巻かなかった世界」へと枝分かれし、二人のジュンの運命が静かに交わっていく。人形が自らの生き方を選び取るとき、その小さな胸に残るものは何なのか。ダークで耽美なゴシックの香りが誘う、痛みと再生の薔薇乙女絵巻!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 美しい人形たちと、薔薇と十字架に彩られた重厚なゴシックの世界観に、心ゆくまでとことん浸りきりたい人
  • 殻に閉じこもっていた少年が少しずつ前を向いていく、痛みを抱えた再生の物語にじっくり寄り添いたい人
  • 単なる戦いものの枠を超えて、人形が自ら生き方を選ぶ意思を描いた切ない話に強く惹かれる人

向いていない人

  • 入り組んで枝分かれする複雑な世界観より、すっきり整理された物語を最後まで気持ちよく追いたい人
  • 卑屈でうじうじ悩む主人公の姿に、どうしても感情移入できず気持ちが乗らないと感じてしまう人
  • 難解で多層的な設定をじっくり読み解くより、誰が見てもわかりやすい展開を素直に楽しみたい人

良い感想・レビュー

  1. ドールの衣装やフリルの細かい描き込みに、ページを開いた最初から一気に引き込まれました。ダークなのに美しいという言葉がぴったりで、重厚なゴシックの絵づくりにずっと浸っていたくなります。
  2. 真紅が強くて美しくて、しかもちゃんと可愛い。「抱っこしてちょうだい」のひと言で完全にノックアウトされてしまった。一人残らず可愛い薔薇乙女たちが、気づけば全員大好きになっていた。
  3. 大検をとって大学生になったのに冴えない日々に葛藤するジュンが、とにかく卑屈でリアルだった。引きこもりから立ち直ろうともがく姿に、こちらまで胸がざわついて気づけば引き込まれます。
  4. 人形がただの人形ではなく、自分自身の意思で生き方を選び取っていく。そこにファンタジーを超えたメッセージ性を感じてしまって、読み終えたあとまでずっと胸に残って考え込んでしまった。
  5. 人は誰しも傷を抱えながら生きるけれど、そこから決して逃げないドールやジュンの姿に救われました。痛みから逃げない強さを、ページの向こうから静かに分けてもらえた気がします。

悪い感想・レビュー

  1. 二つの世界線を行ったり来たりするので、いま何が起きているのか最後まで掴みきれませんでした。人形の名前も覚えられないまま進んでしまい、置いていかれた感覚がずっと残った。
  2. こじらせたまま大人になった大学生のジュンが、とにかく見ていてめんどくさい。ウジウジした態度が長引くのがしんどくて、前半は読み進めるのにけっこう根気がいってしまいました。
  3. 後半になればなるほど設定が難しくなっていって、話のつながりがだんだんわからなくなってしまった。急に詰め込まれた終盤は、一巻から丁寧に読み直してみても戸惑うばかりで惜しい。
  4. 精神世界でのバトルや契約の細かい仕組みなど、ややこしいファンタジー設定が私にはどうにも重たく感じられた。人形より主人公の少年の日常パートのほうがずっと面白かったです。
  5. 歳を重ねてから読み返すと、結末の悲しさのほうがどうしても先に立って大きくなってしまった。真紅には居てほしかったという気持ちが消えず、少し寂しい終わり方にすっきりしません。

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