レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す の感想と評価(良いところ、悪いところ)
味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す
連載: マガジンポケットコミックス
評価: 8.1/10
あらすじ
宮廷魔法師として補助魔法に徹していたヨルハは、味方の未熟さの責任を押し付けられ追放される。前線から外された彼は自分の技術を見直し、強化・妨害・制御を組み合わせた実戦運用で再起を図る。新たな仲間と共に戦場へ戻る中で、補助魔法の真価が単なる裏方ではなく戦況を設計する中核であることが示され、周囲の評価も次第に反転していく。物語は爽快な逆転劇を軸にしつつ、宮廷内の思惑や権力関係を絡めて進むため、個人の成長と政治的駆け引きが同時に楽しめる。準備と連携で勝つ手触りが続く、戦術寄りファンタジー。補助役の視点から戦闘を再定義する作劇が一貫しており、巻を重ねるほどチーム戦の妙と主人公の判断力が際立っていく。
良い所
- 補助魔法を主軸にした戦闘設計が明確で、強化や妨害の積み重ねが勝敗を左右する。火力一辺倒ではない駆け引きが続き、バトルの読み味に新鮮さがある。
- 追放後に実力を証明していく流れは王道だが、主人公の成長が段階的で納得しやすい。仲間との連携が噛み合うほど戦術の幅が広がり、シリーズの熱量が上がる。
- 主人公ヨルハは冷静な判断と実務能力で信頼を積み、感情論だけで進まない点が魅力。逆境を分析して突破する姿勢が一貫しており、読後の満足感が高い。
- 宮廷側の思惑や権力関係が戦闘と結びついて描かれるため、世界観に奥行きがある。個人の強さだけでなく立場と制度が物語を動かす構成が効いている。
- 作画は魔法エフェクトと近接戦の見せ方が整理され、複数人戦でも状況を追いやすい。表情の芝居も丁寧で、静かな場面から戦闘への切り替えがうまい。
悪い所
- 追放ものの定番展開を踏襲する部分が多く、大筋は先読みしやすい。意外性の強い転換を求める読者には、物語の進み方が堅実すぎると感じる場面がある。
- 設定説明や能力整理を丁寧に行う章では、展開の速度が落ちる回もある。テンポ重視で読むと、準備や解説の比率が高く映って停滞感につながりやすい。
- 主人公側の有能さが早期に示されるため、危機の切迫感が弱い話数がある。苦戦の長さや敗北からの反転を重視する読み方だと刺激不足に感じる可能性がある。
- 政治要素を扱う構成は魅力だが、章によっては説明が会話中心で続き、視覚的な変化が少ない。アクション連打を期待する読者には平坦に見えることがある。
- 登場人物が増えるにつれて出番の濃淡が出るため、推しキャラ視点では物足りない巻もある。群像劇として全員の掘り下げを求める層には不足感が残る。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
