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最終更新日:

双星の陰陽師 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

双星の陰陽師

著者: 助野嘉昭

連載: ジャンプスクエア

ジャンル: ファンタジー少年漫画ラブコメバトル

評価: 8.8/10

あらすじ

禍野から現れる化け物ケガレを祓うのが陰陽師の役目。かつて最強を目指した焔魔堂ろくろは、仲間を失った悲劇のせいで戦いから逃げていた。そこへ京都から名門の化野紅緒が現れ、二人はすべてのケガレを祓う神子を生む運命の夫婦「双星の陰陽師」に選ばれてしまう。反発しながらの同居のなか、ケガレとの戦いや因縁の相手との激突を重ね、互いに欠かせない相手へ変わっていく。少年少女だった二人が年を重ね、太陽と太陰という宿命を受け止めるまでを追ううちに、読むこちらの気持ちまで持っていかれる。仲間の想いを継いで穢れの王へ挑む終盤は、涙腺がもたない。長い年月をかけて育った絆がたどり着く、正真正銘のハッピーエンド!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • 陰陽師どうしの派手な術のぶつかり合いと、心の揺れの描写をどちらも同じ熱量で味わいたい人
  • 最悪の出会いから始まった男女が、少しずつ互いに欠かせない相手へ変わっていく過程をじっくり見届けたい人
  • 登場人物が年を重ねていく長い物語を追いかけて、読み終えたあとの深い満足感までまるごと味わいたい人

向いていない人

  • 戦いの場面が長く続くとつらくなってしまい、筋がどんどん前へ進むテンポの良さを何より大事にしたい人
  • 登場人物の年齢が低い序盤のにぎやかなノリが苦手で、読み始めて早いうちに相性を決めてしまう人
  • 山場かと思わせる展開が何度も続くと気持ちが切れてしまい、短くすっきりまとまった物語を好む人

良い感想・レビュー

  • 最初はぶつかってばかりだったろくろと紅緒が、戦いを重ねるうちに信頼を寄せ合っていく流れが丁寧でした。陰陽術の見せ方もかっこよく、脇役にまで光の当たる運命を自ら選び取る話に胸が熱くなります。
  • 陰陽師を諦めた過去や、もう一度立つまでの迷いがしっかり描かれていて、ろくろに感情を寄せやすかったです。印象最悪から始まる紅緒との距離が少しずつ縮むところも、この物語の背骨。
  • 読み進めるほど登場人物が年を重ねていって、少年少女だった二人の顔つきが変わっていくのがおもしろい。絵もどんどん上手くなり、大人になっていく陰陽師たちを見守る感じが癖になった。
  • 終盤は二人がこのまま消えてしまうのかとハラハラした。それが思いがけない形で現世へ帰される幕引きで、嬉し泣きしてしまった。長く追ってきた甲斐があったと思う。
  • 連載が長いぶん途中でだれる時期もあったけれど、終わってから通しで読むと印象がまるで違う。積み上げた年月ごと殴られるような読み終えたあとのぐしゃぐしゃな感情、これは泣く。

悪い感想・レビュー

  • 序盤の勢いはよかったのに、途中から新しいキャラが増えるばかりで話の芯が掘り下げられない。敵の強さの基準も曖昧になり、ただ長いだけになっていく戦闘場面がしんどい。
  • 主人公たちが中学生で、言い回しもノリもいかにも背伸びした感じ。子供向けに寄った序盤の絵柄もどうにも合わず、何度か手に取っては最初のところで止まってしまった。
  • そろそろ大詰めかと思わせる展開が何度も繰り返されて、どこが山場なのか分からなくなります。引き延ばされていくクライマックスに、待たされている気分ばかりが募ります。
  • 話は熱いのに、紅緒の台詞に妙な位置で入る大量の三点リーダーが気になって仕方ありません。好きなキャラなのに、言葉が頭に入ってこない場面が何度かありました。
  • 陰陽師ものが好きで読み始めたけれど、陰陽師らしさの薄いバトル描写が引っかかる。二人で繰り出す合わせ技も型が決まりきらず、術というより力押しに見えてしまうところが惜しい。

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