レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
貧乏神が! の感想と評価(良いところ、悪いところ)

貧乏神が!
マークダウンで表示著者: 助野嘉昭
連載: ジャンプSQ.
評価: 8.6/10
あらすじ
人並み外れた美貌、知能、そして何より膨大な「幸福エナジー」を持ち、努力とは無縁の超絶ラッキー人生を歩んできた女子高生・桜市子。しかし彼女のあまりの強運ぶりは、人間界の「運」のバランスを激しく乱していた。事態を重く見た神界から、市子のエネルギーを奪い世界の均衡を取り戻すべく、最悪の貧乏神・紅葉が人間界へと派遣される。だが、市子はそう簡単には運を譲らない。そこから始まる、お互いのプライドと生存を懸けた常識破りのドタバタな奪い合い。やがて周囲の仲間たちを巻き込みながら、物語は壮大で胸熱なバトルアクションへと発展していく、ハイテンション爆笑バディコメディの最高峰!
良い所
- 有名作品の容赦ないパロディと怒濤のギャグのテンションが最高に面白い。毎回の爆笑の勢いに一気に引き込まれ、パロディの元ネタを自分の知識と照らし合わせながら探すのが本当に楽しい。
- 最初は傲慢だった市子が、紅葉たちとの出会いを通して人として優しく成長していく姿に何度も感動して泣いた。ギャグ漫画でありながら、これほど深い人間ドラマを見せてくれるとは思わなかった。
- 中盤から怒濤の展開を見せる王道で熱すぎるバトルアクションが抜群にカッコいい。ギャグからの熱いシリアス路線への切り替えのバランスが秀逸で、作画の躍動感も相まって大興奮した。
- 何から何まで対照的な市子と紅葉の歪なバディ関係がとにかく大好きだ。喧嘩ばかりで素直になれない二人が、最後には強い絆で結ばれて奇跡を起こす結末は本当に見事で完璧な大団円だった。
- 完結済みの無理のない長さで、魅力的なサブキャラたち全員に活躍と見せ場が用意されているのが素晴らしい。物語の畳み方も綺麗で、読了後にこの上ない満足感に浸ることができた。
悪い所
- ネタが2010年前後のインターネットのノリなので、今読むとパロディやギャグの古さが目立ってしまい、少し置いていかれる気分になった。当時の流行を知らないと寒く感じるかもしれない。
- 作者の連載初期の画風にかなり癖があり、キャラクターの顎の尖り方などの不自然さがどうしても気になってしまった。終盤の綺麗な作画に比べると、序盤は少し読むのに抵抗がある。
- ギャグのテンションが高すぎてコマの描き込みも激しく、ページ全体がごちゃごちゃして疲れる印象を受けた。勢い任せのドタバタがずっと続くので、私の場合は途中で目が滑って読み飛ばした。
- 巨乳いじりやちょいエロなラノベ風のお色気シーンなど、下品な下ネタやオタク向けの描写が多くて辟易した。ギャグのバリエーションとして仕方ないとはいえ、女性である私はあまり好めなかった。
- 最初のようなシュールで笑える一話完結のギャグを期待していたが、中盤以降は長編のシリアスなバトル路線に偏っていくのが不満だった。もっと気軽なドタバタ劇をのんびり楽しんでいたかった。
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