レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
うえきの法則 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
うえきの法則
著者: 福地翼
連載: 週刊少年サンデー
評価: 8.5/10
あらすじ
火野国中学1年の植木耕助は、担任の小林先生から「自分がゴミだと認識した物を木に変える能力」を与えられた。実は小林先生の正体は次期神様の座を争う「神候補」の一人で、選ばれた中学生同士が戦う壮大なバトルゲームが幕を開ける。植木は、能力で他人を傷つけるたびに自身の「才(才能)」が減り、最後には消滅してしまうという過酷なリスクを背負いながらも、己の信じる正義を貫き通すために戦いへ身を投じていく。同級生の森あいや、個性豊かな仲間たちとの出会いと別れを経て、少年は少しずつ成長していく。福地翼が贈る、地味な能力を機転と閃きで最強の武器へと変える、笑いと感動の王道異能力バトルマンガ!
良い所
- 「ゴミを木に変える能力」という一見地味な力で、強力な能力者たちに立ち向かっていく植木の姿が最高にかっこいいです。ルールの制約を利用した頭脳戦が面白く、ページをめくる手が止まりません。
- 植木のブレない正義感と、仲間を想う優しさに何度も心を打たれました。特に佐野やロベルトといった個性豊かなキャラクターたちの過去や成長が丁寧に描かれていて、思わず感情移入してしまいます。
- 王道の少年バトル漫画でありながら、最後はしっかり感動できる温かいストーリー展開が素晴らしいです。笑いとシリアスのバランスが絶妙で、読後感の良さはサンデー作品の中でもトップクラスだと思います。
- それぞれの能力に「限定条件」があるという設定が秀逸で、どうやって条件をクリアするか、あるいは敵の弱点をどう突くかというバトルが非常にスリリングです。福地先生のアイデアの豊かさに驚かされます。
- 子供の頃に読んで大好きだった作品ですが、大人になってから読み返してもその面白さは全く色褪せていませんでした。植木たちの真っ直ぐな言葉に、忘れていた大切なものを思い出させてもらえます。
悪い所
- 序盤はルールの裏をかくような頭脳戦が面白かったのですが、後半になるにつれて「天界力」などの力押しになってしまい、初期の能力設定が活かされなくなってしまったのが少し残念です。
- 絵柄が少し独特で荒削りな部分があり、特に戦闘シーンで何が起きているのか分かりづらいコマが時々あります。もう少し見やすい構図だと、バトルの迫力がもっと伝わったのになと感じます。
- 敵キャラクターが改心して仲間になるという王道の展開が多いのですが、少しご都合主義というか、あっさりと味方になりすぎるきらいがあります。もう少しシビアな人間関係があっても良かったかもしれません。
- 神様を決めるバトルという壮大なスケールの割には、登場人物の考え方や行動が少し子供っぽく感じてしまう部分があり、大人が真剣に読むには少しストーリーが浅く感じるかもしれません。
- 才(才能)が減るというペナルティの設定が、物語の中であまり重大な危機として機能していないように感じました。もっとギリギリの緊張感を生み出す要素として活かしてほしかったです。
同じジャンルの漫画
該当作品はありません。
