レビュー著者: 漫画よしあし
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うえきの法則 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
うえきの法則
マークダウンで表示著者: 福地翼
連載: 週刊少年サンデー
評価: 9/10
あらすじ
神の座を巡る天界人たちの代理戦争に巻き込まれた、正義感あふれる中学生・植木耕助。恩師の小林先生から授かったのは、一見戦闘には最弱に見える『ゴミを木に変える能力』だった!勝者に与えられる、あらゆる才能を手にする『空白の才』を懸け、全国の能力者たちと激突する過酷なトーナメント。出した木を再度ゴミ(木くず)に戻して無限に再利用する独創的な戦術と、仲間たちのユニークな異能が織りなす極限の頭脳戦。一般人を攻撃すると自分の才能(才)が失われる非情なルールの前で、自らを犠牲にしてでも他者のために拳を振るう植木の熱き魂。平成のサンデーを熱狂させた、能力バトルの最高峰!
良い所
- 俺、「ゴミを木に変え、その木を再びゴミに戻して無限に再利用する」という独自の超リサイクル戦術にガチでシビれた。ただのチートじゃない、アイデアと工夫で格主に勝つ頭脳戦が本当に面白い。
- 一般人を傷つけると「勉強の才」や「走る才」などの自分の才能を失い、最悪消滅する非情なルールが、物語の緊迫感を高めてる。才能を失ってポンコツになっても、他人のために戦う植木の正義感にボロ泣きした。
- 手ぬぐいを鉄に変える佐野や、ビーズを爆弾にする鈴子など、一癖も二癖もある仲間たちの、一見弱そうな能力をフル活用する団体戦が最高。みんながそれぞれの持ち味を活かして強敵をハメ殺す展開は鳥肌モノ。
- 森あいの「相手をメガネ好きにする」という一見完全なギャグの能力が、ロベルト十団戦などの極限のピンチをひっくり返す大金星につながるプロットのキレに爆笑した。福地先生のコメディセンスが完璧。
- 「空白の才」を巡る戦いを通して、「才能とは何か、本当に大切なものは何か」を問いかけるテーマ性が少年漫画として本当に素晴らしい。植木が最後に手にした空白の才の使い方には、心から感動した。
悪い所
- 連載初期の1巻から4巻くらいまでの、線の太いラフでデッサンが少し荒いサンデー新人特有の絵柄が、僕には少し古臭く感じられて抵抗があった。中盤から劇的に絵が綺麗になるけど、最初は我慢が必要かも。
- 後半になって「天界獣テンコ」が出てきて、超強力な天界の兵器「神器(鉄や威風)」の撃ち合いバトルにシフトしたのが少し残念。初期のゴミを木にするパズル的なアイデア勝負の面白さが薄れて大味になった。
- 敵を倒して仲間にし、さらに強い裏組織(ロベルト十団やアノン)に挑むという、典型的な少年漫画の王道テンプレートに沿って進むため、先が読めすぎて退屈に感じる時があった。もう少し意外性が欲しかった。
- ロベルトやアノンなどの敵キャラクターの過去や、「人間を憎むようになった悲しい動機」の描写が、他のダークファンタジーに比べると少し物足りない。もう少し悪役としての内面の掘り下げが欲しかったのが本音。
- 才能(才)を失っていくペナルティ設定がある割に、植木が才を失ってもあまり戦闘や日常生活に致命的な支障が出ていないのが、設定の甘さに感じてしまった。もっとシビアなサバイバル感が欲しかった。





