レビュー著者: 漫画よしあし
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ドンケツ第2章 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 前作を凌ぐスケールで描かれる新たな抗争の火種に、最初からアクセル全開で引き込まれます!ロケマサの相変わらずの傍若無人ぶりと、成長(?)した仲間たちの連携が、より重厚な人間ドラマとして昇華されています。
- 「世代交代や組織の再編」という新しいテーマが加わり、物語の奥行きが増しました。古き良き極道の美学と、冷徹な現代的合理性がぶつかり合う描写に、時代の移り変わりと「侠」の在り方を深く考えさせられます。
- たーし先生の作画がさらに洗練され、「一瞬の静寂と爆発的な暴力のコントラスト」が神懸かっています。キャラクターの表情一つで緊迫感を伝える演出は圧巻で、ページをめくる手が止まらない圧倒的な中毒性があります。
- 強烈な新キャラクターたちの登場が、物語を新鮮にかき乱してくれます。ロケマサという太陽を中心に、周囲の惑星たちが複雑に軌道を変えていくような群像劇としての面白さが、第2章でさらに開花した印象です。
- 「一度交わした盃と、裏切りの果てにある救い」が泥臭くも美しく描かれています。暴力にまみれた世界だからこそ、時折見せるロケマサの無骨な優しさが胸に沁み、彼について行きたくなる読者の気持ちがよく分かります。
悪い所
- 前作からのファン向けの内容が強いため、「第2章から読み始めると人間関係の把握」に苦労するかもしれません。主要人物の因縁が複雑に絡み合っているため、まずは第1部全28巻を読了することが前提の構成です。
- 暴力の過激さが一段と増しており、読んでいて気が滅入ってしまうような悲惨な描写も少なくありません。リアリズムを追求した結果ではありますが、エンタメとしての楽しさを超えた「重さ」に疲れを感じることも。
- 物語の進行速度がゆったりとしており、一つの抗争が決着するまでかなりの巻数を要します。細かな心理戦や駆け引きは読み応えがありますが、サクサクとした決着を求めていると、もどかしさを感じる場面が多い。
- 主人公の最強っぷりが安定しているため、「バトルの結果に対する意外性」が少し薄れているように感じる時期がありました。ロケマサなら何とかしてくれる、という安心感が、逆に緊張感を削いでしまうのが惜しい点。
- 極道用語や裏社会のルール解説が多く、「社会派としての側面が強くなりすぎている」ように見える瞬間がありました。初期の純粋な「チンピラ・アクション」のノリを愛していた人には、少し敷居が高くなったかも。





