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図書館の主 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

図書館の主

著者: 篠原ウミハル

連載: 週刊漫画TIMES

ジャンル: お仕事ヒューマンドラマ日常青年マンガ本・文学

評価: 8.4/10

あらすじ

街の片隅にひっそりと佇む、私立の児童書専門図書館「タチアオイ児童図書館」。そこで名物司書として働く主人公・御子柴は、愛想が悪くぶっきらぼうで、おまけに無類の地味眼鏡。しかし、児童書のソムリエとしての知識と腕は超一流だ!訪れるのは、子供だけでなく、人間関係や子育てに悩む大人たち。御子柴は彼らの心に寄り添い、時に厳しい言葉を投げかけながら、救いとなる「最高の一冊」を差し出していく。『モモ』や『だれも知らない小さな国』など、実在する数々の名作児童書が登場し、読めば必ず本が読みたくなる。児童書は子供だけのものではないと教えてくれる、心温まるヒューマンドラマの傑作!

良い所

  • 児童書専門の図書館という珍しい舞台設定が素晴らしく、ぶっきらぼうだけど司書としての腕は一流の御子柴さんが、本を通して利用者の悩みを解決していく展開に何度も感動して泣いてしまいました。
  • 作中に実在する『モモ』などの名作児童書がたくさん登場し、昔読んだ本が懐かしくなって実際に読み返したくなりました。読書欲を刺激されると同時に、本が持つ力の大きさに改めて気づかされます。
  • 児童書は子供だけのものではなく、大人が読んでも深い気づきがあるというメッセージ性が心に刺さります。心が疲れた時に読むと、まるで自分も御子柴さんに本を処方してもらったような癒やしを得られます。
  • 悩みを抱える親や子供たちに対して、御子柴さんが選書という形で優しく寄り添い、背中を押してあげる姿がたまらなくカッコいいです。一話完結型でテンポも良く、大人が読むべき最高のお仕事漫画です。
  • ただ本を紹介するだけでなく、そこに訪れる人々の人間ドラマが深く描かれていて、毎回胸が熱くなります。無愛想な御子柴さんの奥底にある優しさや本への愛情が伝わってきて、大好きな作品になりました。

悪い所

  • 登場する子供の保護者が、ネグレクト気味だったりモラハラ気質だったりと、リアルで毒のあるトラブルメーカーであることが多く、読んでいてイライラして胸糞悪くなってしまうエピソードが結構ありました。
  • 御子柴さんの態度があまりにもぶっきらぼうすぎるため、序盤はただの説教くさい嫌な奴に見えてしまい、上から目線が少し鼻につきました。主人公のキャラクター性に好みが分かれる部分があると思います。
  • 深刻な家庭の問題や心の傷が、最終的に一冊の児童書を読んだことによってあっさりと解決したり改心したりする展開が多く、少しご都合主義や綺麗事に感じてしまい、素直に感動できない時がありました。
  • 児童書の内容を解説しながらストーリーが進むため、文字数が多くて少し理屈っぽく感じる部分があります。本に全く興味がない人が読むと、教訓めいたセリフが少し退屈に思えてしまうかもしれません。
  • 毎回同じように悩める利用者が来て本を勧めて解決するというパターンの繰り返しなので、単行本を一気に読んでいると途中でマンネリ化して飽きてしまいました。もう少し大きなストーリーの起伏が欲しいです。

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