レビュー著者: 漫画よしあし
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trash. の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 山本賢治先生の圧倒的な画力で描かれる「肉体美とバイオレンス」の融合が凄まじいです。女子高生暗殺者という設定の華やかさと、一切の容赦がない処刑シーンの泥臭さが同居しており、唯一無二の興奮を味わえます。
- 法では裁けない「ゴミ」を文字通り掃除していくスカッとする勧善懲悪の爽快感があります。敵キャラのゲスっぷりが徹底している分、主人公たちが無慈悲に、そして美しく彼らを仕留める姿には不思議なカタルシスを感じます。
- 暗殺技術や武器の描写にこだわりが感じられ、「プロの仕事」としての暗殺が格好良く描かれています。スタイリッシュなアクションの中に、時折混ざるエロティックな演出が、物語に独特の「毒」と華を添えています。
- 主人公たちのクールな佇まいと、任務を淡々と遂行するプロフェッショナルな姿勢に惚れます。過激な描写が多いですが、その根底にある「悪を許さない」という歪んだ正義感には、ダークヒーローとしての格好良さがあります。
- 1話完結をベースにしつつ、徐々に明かされるキャラクターたちの過去や組織の謎に引き込まれます。絵の力がとにかく強いので、勢いに身を任せて一気に読み進められる、高いエンターテインメント性を持つ作品です。
悪い所
- 性的・暴力的な描写の過激さが極めて高いため、読む人を選びます。目を背けたくなるような残酷なシーンや、生理的な不快感を伴う辱めの描写も多いため、耐性がない人には絶対にお勧めできない「劇薬」のような作品です。
- 内容がエロとグロに寄りすぎていて、「ストーリーとしての深み」を期待すると肩透かしを食らいます。基本的には特定の刺激を楽しむための作品なので、重厚なドラマや人間関係の機微を求める読者には向きません。
- 主人公側の力が圧倒的すぎて、バトルの緊張感が薄れてしまう時期がありました。もっと強大な敵や、絶望的な状況を打破するような、緻密な知略や心理戦が見たかったな、というのが正直な感想としてありますね。
- 登場する悪党たちの描写がワンパターンで、「ただ惨殺されるための存在」に見えてしまうことがありました。敵側にももう少し魅力的な背景や、戦う理由があれば、より物語に厚みと緊迫感が生まれた気がします。
- 山本先生特有 of クセの強い絵柄と演出が、好みの分かれるところです。圧倒される一方で、情報量が多くて疲れてしまうことも。特定の「アク」を愛せるかどうかで、作品への没入感が全く変わってしまうのが惜しいです。




