レビュー著者: 漫画よしあし
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スモーキン’パレヱド の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 超義肢(ギアーズ)の形状がキャラクターの個性と直結したデザインに、作り込みへの熱量を感じました。全員が独自の義体を持ち、その戦い方が全く違うので、新しいキャラが出るたびにどう戦うのか楽しみでした。
- 「CLACK!」「KABOOM!」という擬音をビジュアルとして組み込んだアクション演出が格好いい!アメコミ的な演出と近藤先生の細密な作画が融合した戦闘シーンは、他では絶対に見られないスタイリッシュさです。
- デッドマン・ワンダーランドからさらに進化した世界観の密度に圧倒されます。スチームパンクと生体改造という組み合わせは、このコンビにしか生み出せない独自の地平で、前作ファンには間違いなく刺さります。
- 厨二的な格好つけた台詞回しが自分のツボにがっつりはまってしまいました。「クサい」と言われればそれまでですが、あのノリを愛せるかどうかが本作を楽しめるかどうかの全てだと思っています。
- スパイダーとジャカロープの関係性の奥行きが徐々に明かされる構成が上手いです。最初は怪物討伐アクションに見えて、読み進めると両者の間に複雑な因縁が浮かび上がってくる作りに唸らされました。
悪い所
- グロテスクな描写(臓器・人体損壊)の容赦のなさは、デッドマン・ワンダーランドが平気な自分でもきつく感じる回がありました。耐性に自信がない人には正直、勧める前に「覚悟して」と言わないといけないレベルです。
- 展開の速さについていけず、「今何が起きているのか」を整理するために何度も読み返しました。世界観の説明をほぼ省略しているので、初読では置いてけぼりを食らう感覚がしばらく続きます。
- アクションシーンの描き込みが細かすぎて何が起きているか見づらく感じました。迫力があるのは分かるのですが、コマの情報量が多すぎてどこに目を向けていいか迷い、スムーズに読めない箇所が多かったです。
- 格好つけた台詞がたまに「クサすぎる」と感じてしまい、没入感が削がれることがありました。雰囲気を楽しめる人には強みになる部分ですが、そのノリが合わないと全体的に鼻につく作風だと思います。
- 全10巻という巻数がこの世界観の広さに対して少なすぎると感じます。回収されないまま終わっているように見える伏線もあり、もっと続きを読みたかったという悔しさが残りました。




