レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
シドニアの騎士 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
シドニアの騎士
完結著者: 弐瓶勉
連載: 月刊アフタヌーン
評価: 8.7/10
あらすじ
対話不能の異生物・ガウナ(奇居子)によって太陽系が破壊されて千年。人類は細々と繁殖と生産を維持しながら、巨大なる宇宙船・シドニアで広大な宇宙を旅していた。シドニアの最下層で祖父とひっそり暮らしていた青年・谷風長道(たにかぜ・ながて)は、食料を求めて上層へ出た際に捕らえられ、人型兵器「衛人(モリト)」の操縦士訓練生となる。長道はその類まれな才能を見出され、歴史的名機である「継衛(ツグモリ)」への搭乗を許される。長道は人類の存亡をかけ、過酷で絶望的なガウナとの戦いへと身を投じていく。ハードSFの鬼才・弐瓶勉が圧倒的な世界観と静謐な美しさで描き出す、大スケールの宇宙サバイバル・ロボットアクション!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 人類の存亡を賭けた宇宙規模の戦いを、緻密なSF設定と独自の静謐なムードで描く本格ハードSFに浸りたい人
- 絶望的な状況下でも諦めない人々の群像劇と、衛人による迫力ある戦闘描写を楽しめる人
- シリアスな宇宙戦記の中にも閉鎖空間での日常や人間関係が描かれるギャップを楽しめる人
向いていない人
- 独特な絵柄と感情表現の薄い人物描写に最初から慣れるのが難しく、入り込めない人
- 戦闘シーンの省略が激しく状況把握しにくいコマ割りに、何が起きているか追いにくい人
- 魅力的なキャラクターが容赦なく散っていく過酷な展開に精神的なダメージを受けやすい人
良い感想・レビュー
- 人類の存亡をかけた宇宙スケールのハードSFでありながら、独特の静謐なムードや圧倒的な世界観が素晴らしくて一気に引き込まれました。衛人による対ガウナの戦闘描写が美しく迫力満点です。
- 重厚で過酷な設定の一方で、シドニア内部での日常や下宿の仲間たちとのコミカルな繋がりもしっかり描かれており、そのギャップがたまらなく魅力的です。主人公の長道がどんどん成長していく姿に胸が熱くなります。
- 終盤にかけての伏線回収が見事で、最後まで緊張感が途切れないクライマックスと、綺麗なハッピーエンドに大満足しました。SFファンにとってこれ以上ないほどの至高のエンターテインメント作品だと思います。
- ガウナの不気味なデザインや、継衛などのメカニックの描き込みがとにかくカッコいいです!小島秀夫監督も絶賛したというのも納得の、映画を見ているような没入感を味わえました。
- 絶望的な状況下でも諦めない登場人物たちの強い意志に何度も心を打たれました。シドニアという巨大な船の中で生きる人々の群像劇としても完成度が非常に高く、何度でも読み返したい傑作です。
悪い感想・レビュー
- 弐瓶勉先生特有の独特な絵柄や、登場人物の感情の起伏が薄く淡々とした描写が、最初はかなりとっつきにくく感じました。かなり人を選ぶ作風で、絵柄に慣れるまでに時間がかかります。
- 戦闘シーンなどの省略が激しく、コマ割りや構図が独特であるため、何が起きているのか状況が把握しづらいと感じる瞬間が多々ありました。アクションの分かりやすさではアニメ版の方が優れている気がします。
- 人類滅亡の危機を描いているため、魅力的なキャラクターであっても次々と容赦なく死んだり傷ついたりしていく過酷な展開が続き、読んでいて精神的にしんどくなる時期がありました。
- SF設定が非常に細かく難解なため、用語や背景を完全に理解しようとすると読むのにかなり体力が要ります。設定資料や解説を読み込みながらでないと、ストーリーの深い部分まで楽しめないかもしれません。
- 長道が女の子たちから好意を寄せられるハーレム的な展開が少し多くて、シリアスなSFを期待していた私には少しノイズに感じてしまう場面がありました。もっと硬派なバトルに集中してほしかったです。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
人類の存亡をかけた宇宙スケールのハードSFでありながら、独特の静謐なムードや圧倒的な世界観が素晴らしくて一気に引き込まれました。衛人による対ガウナの戦闘描写が美しく迫力満点です。
弐瓶勉先生特有の独特な絵柄や、登場人物の感情の起伏が薄く淡々とした描写が、最初はかなりとっつきにくく感じました。かなり人を選ぶ作風で、絵柄に慣れるまでに時間がかかります。
重厚で過酷な設定の一方で、シドニア内部での日常や下宿の仲間たちとのコミカルな繋がりもしっかり描かれており、そのギャップがたまらなく魅力的です。主人公の長道がどんどん成長していく姿に胸が熱くなります。
戦闘シーンなどの省略が激しく、コマ割りや構図が独特であるため、何が起きているのか状況が把握しづらいと感じる瞬間が多々ありました。アクションの分かりやすさではアニメ版の方が優れている気がします。
終盤にかけての伏線回収が見事で、最後まで緊張感が途切れないクライマックスと、綺麗なハッピーエンドに大満足しました。SFファンにとってこれ以上ないほどの至高のエンターテインメント作品だと思います。
人類滅亡の危機を描いているため、魅力的なキャラクターであっても次々と容赦なく死んだり傷ついたりしていく過酷な展開が続き、読んでいて精神的にしんどくなる時期がありました。
ガウナの不気味なデザインや、継衛などのメカニックの描き込みがとにかくカッコいいです!小島秀夫監督も絶賛したというのも納得の、映画を見ているような没入感を味わえました。
SF設定が非常に細かく難解なため、用語や背景を完全に理解しようとすると読むのにかなり体力が要ります。設定資料や解説を読み込みながらでないと、ストーリーの深い部分まで楽しめないかもしれません。
絶望的な状況下でも諦めない登場人物たちの強い意志に何度も心を打たれました。シドニアという巨大な船の中で生きる人々の群像劇としても完成度が非常に高く、何度でも読み返したい傑作です。
長道が女の子たちから好意を寄せられるハーレム的な展開が少し多くて、シリアスなSFを期待していた私には少しノイズに感じてしまう場面がありました。もっと硬派なバトルに集中してほしかったです。




