レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ZETMAN の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ZETMAN
著者: 桂正和
連載: 週刊ヤングジャンプ
評価: 8.5/10
あらすじ
手の甲に謎の環状のコブを持つ少年・ジン。ホームレスの老人と平穏に暮らしていた彼だったが、突如現れた異形の殺人鬼「プレイヤー」によって日常は無残に破壊される。自身の身体に眠る未知の力に翻弄されながらも、ジンは人類の存亡を懸けた戦いへと身を投じていく。一方、莫大な富を持つ天城グループの御曹司・高雅は、独自の正義を貫くため正義のヒーロー「アルファス」を目指す。本能に従う「ZET」と、理想に燃える「ALPHAS」。二人の少年が織りなす残酷な運命の歯車が、圧倒的な画力で描き出される。真の正義とは何か、人間とは何かを問いかける究極のSFダークヒーローアクションがここに誕生!
良い所
- 桂正和先生の画力が圧倒的すぎて、もはや漫画の域を超えた芸術作品のようです!特にクリーチャーのデザインやスーツの質感描写が凄まじく、ページをめくるたびにその緻密さと迫力に圧倒されっぱなしでした。
- 「正義とは何か」という重厚なテーマに真正面から切り込んでいて、深く考えさせられました。本能で戦うジンと、理想を追い求める高雅という対照的な二人の生き様に引き込まれ、一気に全巻読み切ってしまいました。
- 少年漫画では描けないような、過酷で容赦のないダークな世界観が最高にかっこいいです。大人のための本格的なSFドラマとして非常に完成度が高く、ヒリヒリするような緊迫感が最後まで途切れない傑作だと思います。
- 絶望的な状況下で葛藤しながらも、大切な人を守るために戦うジンの姿に胸が熱くなりました。登場人物たちの表情が非常に豊かで、言葉以上に感情が伝わってくる描写力には脱帽です。何度読んでも新しい発見があります。
- クリーチャー(プレイヤー)たちの不気味ながらもどこか惹かれるデザインセンスが抜群です。緻密な背景描写も含め、この圧倒的な世界観を構築できるのは桂先生しかいないと感じる、至高のダークエンタメ作品ですね。
悪い所
- 暴力描写やグロテスクなシーンがあまりにも生々しく、読んでいて精神的にかなりしんどかったです。胸糞の悪い残酷な展開も多いので、痛々しい表現が苦手な私には、読み進めるのにかなりの覚悟と体力が必要でした。
- 休載が多く連載期間が長かったせいか、中盤の物語のテンポが少し遅く感じられました。設定が非常に複雑で難解な部分もあり、一度読むのをやめると内容を把握し直すのが大変で、少し入り込みにくかったです。
- 「第一幕 完」として終わっていますが、事実上の未完のようで、多くの謎を残したままの結末に強い不満を感じました。これからという時に終わってしまった不完全燃焼感が凄くて、続編をずっと待ち続けています。
- 登場人物たちが自分の信念に固執しすぎるあまり、周囲の忠告を無視して暴走する姿にイライラしてしまう瞬間がありました。特に高雅の独善的な正義感には共感できず、読んでいて少しストレスが溜まりました。
- 圧倒的な画力は素晴らしいのですが、その分一コマの情報量が多すぎて、戦闘シーンで何が起きているのか状況を把握しにくい箇所がありました。もう少しスッキリした構図の方が、バトルの流れが分かりやすかったです。
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