レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ときめきトゥナイト の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ときめきトゥナイト
著者: 池野恋
連載: りぼん
評価: 9/10
あらすじ
吸血鬼の父と狼女の母をもつ魔界人の少女・江藤蘭世。好きになったのは、ボクシングに打ちこむぶっきらぼうな同級生・真壁俊だった。噛みついた相手に変身できる力を使って追いかけ、恋敵の神谷曜子や求婚してくる魔界の王子アロンにかき回されても、蘭世の想いはまっすぐなまま。ところが俊こそ生き別れになっていた本当の王子だとわかり、ドタバタの片思いは命がけの戦いへと広がっていく。照れ屋な俊がたまにこぼす本音の一言が、蘭世と同じくらいうれしい。恋はやがて蘭世の弟・鈴世となるみへ、さらに蘭世と俊の娘・愛良と開陸へと受けつがれていく。魔界と人間界をまたいで三代にわたって続く、大河ラブファンタジー!
読む前に確認したい相性
向いている人
- ドタバタで笑える片思いが運命の恋へ変わっていく少女漫画を、長い物語でじっくり追いかけたい人
- ラブシーンは控えめでも、口数の少ない照れ屋な相手が言葉や態度の端々にふとのぞかせる本音に、きゅんとしたい人
- 魔界の住人たちが活躍する、親から子へ三代にわたって受けつがれる恋と戦いの物語を腰をすえて味わいたい人
向いていない人
- いまの作品に慣れていて、当時の絵柄やファッションなど昭和らしい少女漫画の雰囲気が気になってしまう人
- 主役の世代が次々と交代していく続編より、ひと組のカップルの恋だけを最後まで見届けたい人
- ドタバタ恋愛コメディのつもりで読み始めると、途中から壮大な戦いへ広がる展開に戸惑いそうな人
良い感想・レビュー
- 最初はドタバタラブコメだったのに、真壁くんが魔界の王子とわかってからは比べものにならないほど話が広がっていきます。カルロ様の最期では一緒に泣き、アロンと同居していた頃はほほえましかったです。
- 読み返すと、蘭世は好きな相手に最初からぐいぐい迫る強いヒロインでした。意地悪な神谷さんも、口を出そうとする父親を「これは私の問題よ」と止めるあたりが大人っぽくて、新鮮に楽しめます。
- 何十年も前の作品なのに、子どもの頃と変わらない気持ちでときめける。真壁くんが髪を耳にかける髪型へ変わったときの衝撃はいまも忘れられないし、ちょっとしたギャグまでよくできていると感心する。
- ヒロインが三代にわたって入れ替わるなかで、好きなのはなるみの話です。硬派な真壁くんもいいけれど、鈴世くんはまっすぐな王子様タイプの美少年で好み。昔の少女漫画らしいパワフルな勢いも楽しいです。
- やっぱり蘭世と俊の話がいちばん。一途な蘭世と、照れ屋で不器用な俊にキュンとしっぱなしでした。むだなラブシーンがないぶん、たまに見せる言葉や態度に本音がこもっているのが伝わってきます。
悪い感想・レビュー
- 第3部で新庄が開陸に戻る展開は、真壁くんが赤ちゃんに戻った話とかぶって「またこのパターン?」と思いました。前の世代と同じ仕掛けのくり返しで、蘭世の話ほど夢中になれません。
- 一途な片思いを追っていた前半は、毎号わくわくしながら読むほど好きでした。ところが相手が王子だとわかったあたりから話が込み入ってきて、淡い初恋ものからミステリアスな作風に変わったことに戸惑います。
- おもしろいけれど、とにかく長すぎます。当時は新しく見えた絵柄も、いま見るとさすがに古くさいです。蘭世の代で終わっていればよかったのに、何世代も主人公を替えて引っぱる引き延ばし方にはげんなりしました。
- 第3部の主役たちなのに、愛良と開陸の2人にはまったく興味がわきませんでした。新庄が実は開陸だったという展開も意味がわかりません。好きなのは卓とココで、主役ではないカップルの甘い姿を見るための続編です。
- 大人になって読み返すと、蘭世の行動は健気というよりストーカーすれすれの怖さに見えてしまう。真壁くんも中高生にしては年相応じゃない違和感があって、昔ほどはハマれなかった。
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