レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ラーメン赤猫 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ラーメン赤猫
著者: アンギャマン
連載: 少年ジャンプ+
評価: 9.3/10
あらすじ
人間の社珠子が面接に訪れたのは、猫たちだけで営業する不思議なラーメン店『ラーメン赤猫』。そこで彼女に与えられた仕事は、ラーメン作りではなく、ラーメンに毛が入るのを防ぐための猫たちの『ブラッシング係』だった!店長の文蔵(猫)の頑固なプロ意識、接客のプロであるハナ、製麺担当で極度に恥ずかしがり屋な巨虎のクリシュナなど、愛らしくもプロフェッショナルな動物たちとの温かいお仕事日常。SNSの評価や客のモラルといったリアルな店舗経営の課題を、お互いを思いやる最高の優しさで解決していく。読むだけでお腹が減り、日々のトゲがゆっくり溶けていく、究極のハートフルお仕事コメディ!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 悪意のない、ただただ優しい世界観にほっこり癒されたい人
- プロとして誠実に働く職人たちのお仕事描写が好きな人
- 料理の工程や温度管理まで丁寧に描くグルメ漫画を味わいたい人
向いていない人
- 世界を揺るがす大事件やハラハラする劇的展開を求める人
- 緻密で描き込まれた濃密な絵柄を好む人
- ファンタジー設定にリアルな現実描写が混ざると冷めてしまう人
良い感想・レビュー
- 私は「猫たちが決して人間の都合の良い愛玩動物ではなく、一人のプロの職人として自立している」描写の誠実さに深く感動した。猫としての生理や限界(毛抜け等)をリアルな経営課題として克服する姿が尊い。
- 巨大でモフモフなアムール虎のクリシュナちゃんが、極度の恥ずかしがり屋で裏で真面目に製麺を打っている姿が可愛すぎてまじで推せる。彼女にブラッシングをして甘えられた時の珠子の多幸感に共感しかない。
- 客の理不尽な苦情や、無断撮影するSNSの迷惑客といった現実的なトラブルを、店長の文蔵たちが感情的にならず大人のプロの対応で解決する展開が素晴らしい。社会人として見習うべき仕事論が詰まった傑作。
- ただのゆるい猫漫画じゃなく、ラーメン作りの細かな工程や、スープの温度管理といったグルメとしての妥協のない描き込みが凄い。読むだけで本当に美味い醤油ラーメンが食べたくなって、お腹が空く。
- 2024年のテレビアニメで津田健次郎さんの渋すぎる文蔵マスターの声を聴いてから原作を一気読みした。一切のドロドロした悪意がない「ただただ優しい世界」に、日々の仕事の疲れが完全に洗い流された気分。
悪い感想・レビュー
- 一話完結ののほほんとした日常お仕事コメディなので、「世界を救う大事件や、ハラハラするような劇的なストーリー展開」を期待する僕には平坦すぎた。サクサクと大きなプロットの進展を楽しみたい人には向かない。
- アンギャマン先生の描く、線をかなり簡略化した優しくて非常にシンプルな絵柄が、最近のハイ密度のデジタル作画に慣れている私には少し地味に感じた。もう少しラーメンのトッピング等の華やかさが欲しい。
- 猫たちが営むというファンタジーな設定の割に、確定申告や雇用契約書、保健所の検査といった現実的な事務処理の描写が妙にリアルで冷めてしまう瞬間があった。もっとファンタジーのゆるい世界に浸りたかった。
- 主人公の社珠子が、あまりにも自己主張が少なくて、ただ猫たちをブラッシングするだけの人形のような立ち位置に感じてしまい物足りなかった。彼女自身のプライベートや、もっと能動的な成長ドラマが見たい。
- 美味しそうに描かれてはいるが、「本当に猫の手でコネた麺や、猫のいる厨房で作られたラーメンを衛生的に食べたいか」と冷めた視点になってしまった。現実の猫カフェでの毛の多さを知っていると、少し躊躇する。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
私は「猫たちが決して人間の都合の良い愛玩動物ではなく、一人のプロの職人として自立している」描写の誠実さに深く感動した。猫としての生理や限界(毛抜け等)をリアルな経営課題として克服する姿が尊い。
一話完結ののほほんとした日常お仕事コメディなので、「世界を救う大事件や、ハラハラするような劇的なストーリー展開」を期待する僕には平坦すぎた。サクサクと大きなプロットの進展を楽しみたい人には向かない。
巨大でモフモフなアムール虎のクリシュナちゃんが、極度の恥ずかしがり屋で裏で真面目に製麺を打っている姿が可愛すぎてまじで推せる。彼女にブラッシングをして甘えられた時の珠子の多幸感に共感しかない。
アンギャマン先生の描く、線をかなり簡略化した優しくて非常にシンプルな絵柄が、最近のハイ密度のデジタル作画に慣れている私には少し地味に感じた。もう少しラーメンのトッピング等の華やかさが欲しい。
客の理不尽な苦情や、無断撮影するSNSの迷惑客といった現実的なトラブルを、店長の文蔵たちが感情的にならず大人のプロの対応で解決する展開が素晴らしい。社会人として見習うべき仕事論が詰まった傑作。
猫たちが営むというファンタジーな設定の割に、確定申告や雇用契約書、保健所の検査といった現実的な事務処理の描写が妙にリアルで冷めてしまう瞬間があった。もっとファンタジーのゆるい世界に浸りたかった。
ただのゆるい猫漫画じゃなく、ラーメン作りの細かな工程や、スープの温度管理といったグルメとしての妥協のない描き込みが凄い。読むだけで本当に美味い醤油ラーメンが食べたくなって、お腹が空く。
主人公の社珠子が、あまりにも自己主張が少なくて、ただ猫たちをブラッシングするだけの人形のような立ち位置に感じてしまい物足りなかった。彼女自身のプライベートや、もっと能動的な成長ドラマが見たい。
2024年のテレビアニメで津田健次郎さんの渋すぎる文蔵マスターの声を聴いてから原作を一気読みした。一切のドロドロした悪意がない「ただただ優しい世界」に、日々の仕事の疲れが完全に洗い流された気分。
美味しそうに描かれてはいるが、「本当に猫の手でコネた麺や、猫のいる厨房で作られたラーメンを衛生的に食べたいか」と冷めた視点になってしまった。現実の猫カフェでの毛の多さを知っていると、少し躊躇する。



