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BEASTARS の感想と評価(良いところ、悪いところ)
BEASTARS
著者: 板垣巴留
連載: 週刊少年チャンピオン
評価: 9/10
あらすじ
肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、チェリートン学園の演劇部員であるハイイロオオカミのレゴシが、仲間や社会との関わりの中で葛藤し成長していく物語。種族間の緊張や偏見、恋愛や友情、そして事件を通して描かれるのは、動物たちの心の奥底にある欲望と理性のせめぎ合い。
良い所
- 動物を擬人化した世界観が緻密で、社会問題を巧みに反映している。
- レゴシの内面描写が繊細で、感情の揺れがリアルに伝わる。
- 種族間の関係性や差別のテーマが深く、考えさせられる展開が多い。
- 演劇部の活動を通してキャラクター同士の絆が丁寧に描かれている。
- 作画の表情や仕草が豊かで、キャラクターの魅力を引き立てている。
悪い所
- 物語の進行がゆっくりで、展開を求める読者には物足りない。
- 種族間のテーマが重く、軽い読み物を求める人には合わない。
- 登場キャラクターが多く、関係性を把握するのに時間がかかる。
- 一部の事件描写が唐突で、説明不足に感じる場面がある。
- 恋愛要素が中途半端で、物語の軸がぶれた印象を受ける巻もある。



