レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
リアルアカウント の感想と評価(良いところ、悪いところ)
リアルアカウント
マークダウンで表示連載: 週刊少年マガジン/別冊少年マガジン
評価: 8.1/10
あらすじ
国内最大のSNS『リアルアカウント』の世界に吸い込まれたユーザーたちを待ち受けていたのは、ネット社会の闇を具現化した地獄のデスゲームだった!『フォロワー0で即死亡』『自分が死ねばフォロワーも即道連れ』という非道なルールの前に、保身に走る人々が次々とフォローを外していく。既読スルーや大炎上といった現代のSNSの歪みを風刺した数々のゲームと、人間の醜いエゴを剥き出しにする容赦ない心理戦。ネット依存症のアタル、そして少し狂気を孕んだユウマのダブル主人公が、冷酷なマスコット・マーブルの仕掛ける不条理に挑む。ネット社会への強烈な皮肉とカタルシスが疾走する、新世代デスゲームサスペンスの傑作!
良い所
- 俺は「自分が死ぬとフォロワーも全員巻き添えで死ぬ」っていうクレイジーなルールによる、究極の心理戦にゾクゾクした。生き残るために裏切り合う人間の剥き出しのエゴの描き方がリアルで本当に面白い。
- LINEやTwitterの黒歴史をネタにした「既読スルー撲滅運動」や「大炎上祭」といった、SNSの歪みを皮肉ったゲーム設定が秀逸。現代人なら誰しも「あるある」と苦笑いしてしまう毒っ気が最高だ。
- アタルの第1部から、ユウマが主人公になる第2部へのシフトチェンジが熱すぎる!特にユウマのどこか狂気を孕んだ頭脳戦のキレがまじで格好よくて、デスゲームの攻略法としても毎回予測不能で驚かされた。
- 敵役なのに愛着が湧いちゃうマスコットキャラ「マーブル」の、ゲスくてお茶目なカリスマ性がたまらない。残酷なルールを無邪気に笑顔で突きつけてくる圧倒的な悪としての存在感が、作品を引き締めている。
- ただの殺し合いじゃなくて、「ネット上の薄っぺらい繋がり」という現代病をバチバチに風刺するメッセージ性が私に深く刺さった。嘘の友情が暴かれていく瞬間は、痛烈だけどどこか爽快感すら感じてしまう。
悪い所
- 理不尽なゲームで学生たちが無惨に殺されていくノリは、他のデスゲーム系漫画によくある典型的なテンプレートに感じてしまい、僕には新しさがなかった。この手のジャンルを読み慣れていると既視感が強い。
- 「スマホに溺れる人間は愚か」みたいな作者のネット社会に対する説教臭いメッセージが前面に出すぎていて、私は途中で鬱陶しく感じてしまった。もっと純粋な知的サスペンスとしてバトルを楽しみたかった。
- 週刊から月刊へ移籍を繰り返したせいか、中盤以降のストーリーのテンポが急激に悪くなったのが残念。第2部の途中から話がダラダラと長引いてしまって、初期の緊迫感が薄れていくのが読んでいて退屈だった。
- ネット依存の黒歴史を晒すお仕置きとかが、今の時代に見るとちょっと厨二病全開で痛々しく感じて冷めてしまった。ネットの炎上描写も少し一昔前の古いノリなので、今読むと少し恥ずかしくなる瞬間がある。
- リアアカ社の裏の目的やマーブルの正体が明かされる終盤のストーリー回収と最終回までの展開が駆け足すぎて、俺はちょっとモヤモヤした。もっとこれまでの伏線を丁寧に畳んで、すっきり終わって欲しかった。





