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最終更新日:

パパと親父のウチご飯 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

パパと親父のウチご飯

パパと親父のウチご飯

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著者: 豊田悠

連載: 月刊コミック@バンチ/くらげバンチ

ジャンル: ヒューマンドラマ家族グルメ

評価: 8.4/10

あらすじ

妻と離婚した元ホストの千石と、未婚で息子を引き取った漫画家編集者の晴海。正反対のシングルファーザー二人が、ルームシェアをしながら子供を育てる「食」の物語。豊田悠が描く、不器用な男たちの家事奮闘記。子供たちの好き嫌い、栄養バランス、および仕事と育児の両立。美味しいご飯を通じて、血の繋がりを越えた「家族」になっていく、温かくも切実な日常。

良い所

  • 「正反対のパパ二人が、試行錯誤しながら家族になっていく過程」が本当に温かい!千石のガサツさと晴海の繊細さが、育児と料理を通じて補完し合っていく関係性に、血の繋がり以上の強い絆と救いを感じました。
  • 作中に登場する「子供が喜ぶ、真似したくなる家庭料理」の数々が、どれも本当に美味しそうです。レシピの工夫だけでなく、子供の好き嫌いや栄養を真剣に考えるパパたちの愛情が、料理の描写から滲み出ています。
  • 単なるほのぼの系ではなく、「シングルファーザーが直面する仕事と育児の切実な悩み」がリアルに描かれています。周囲の理解や孤独、自分たちの不甲斐なさに苦悩する姿に、同じ親として深く共感し、励まされました。
  • 子供たちの成長と、それに伴う「親の側の成長」が丁寧に描き出されています。パパたちの失敗を子供たちが許し、共に歩んでいく姿は、完璧であることよりも「一緒にいること」の大切さを教えてくれる、珠玉の物語。
  • 豊田先生の柔らかくも芯のある筆致が、作品の優しい空気感を完璧に表現しています。日常の些細な幸せを、美味しいご飯という切り口で描いた構成が秀逸で、読んだ後は必ず温かい気持ちになれる、最高の癒やし漫画。

悪い所

  • 子供たちのわがままやトラブルの描写がリアルすぎて、育児疲れをしている時には少しストレスに感じてしまうこともありました。パパたちの奮闘は素晴らしいのですが、物語の「しんどさ」に当てられてしまう瞬間が。
  • ルームシェアという設定上、「二人の関係の進展」を期待しすぎると、あくまで「親同士の連帯」に留まる展開に物足りなさを感じるかもしれません。非常に健全な家族愛の物語であることを理解して読むべき。
  • 料理のレシピ解説が少し駆け足で、実際に作ろうとすると詳細が分かりにくい箇所がありました。物語とのバランスは良いのですが、料理漫画としての実用性を100%期待すると、少し物足りなさを感じる可能性が。
  • 主人公たちの周囲に、「理解のない大人や極端な悪役」が配置されることがあり、物語の対比を強調しすぎているように見える瞬間がありました。もう少し、多様な家族の形を肯定する視点が全方位にあればより完璧でした。
  • 完結に向けての物語の収束が、少し急ぎ足に感じられる時期がありました。これまでの丁寧な積み重ねがあった分、もっとゆっくりと、彼らの「その後」の日常をじっくりと見守りたかったなというのが、ファンとしての本音。

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