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さるまね の感想と評価(良いところ、悪いところ)
さるまね
著者: 吉田薫
連載: コミックゼノン
評価: 8.6/10
あらすじ
江戸時代の飢饉の中、山村で暮らす少年・可畏は、家族と共に必死に生き延びていた。ある日、村に迷い込んだ男を迎え入れたことをきっかけに、村は異様な緊張に包まれていく。やがて人間と猿との境界が曖昧になる恐怖が村を覆い、可畏は生き残るために過酷な選択を迫られる。人間の業と自然の脅威が交錯するサバイバルホラー。
良い所
- 江戸時代の飢饉という舞台設定がリアルで引き込まれる。
- 猿の描写が不気味で、恐怖感が強烈に伝わってくる。
- 人間の欲望や弱さが丁寧に描かれていて考えさせられる。
- 絵柄が緻密で、猿の群れの迫力に圧倒された。
- サバイバル要素と心理的な緊張感のバランスが絶妙。
悪い所
- グロテスクな描写が多く、苦手な人にはきつい。
- 展開が重苦しく、読後感が暗くなりやすい。
- 登場人物の区別がつきにくい場面がある。
- ストーリーが単調に感じる巻もあり、冗長さを覚える。
- 救いのない展開が続き、読むのが辛くなることがある。



