レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ROPPEN-六篇- の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ROPPEN-六篇-
著者: 宮下暁
連載: 週刊ビッグコミックスピリッツ
評価: 8.8/10
あらすじ
山口県西部に孤立する、武力によって統治された独裁島国『六篇法国』。この国を統べる次代の『教王』を決めるため、各勢力が擁立した最凶の6人の用心棒たちによる、血を血で洗うバトルロワイヤル『教王戦』の火蓋が切って落とされる!かつて『殺し屋殺し』として恐れられた伝説の暗殺者シフは、自らの宿命と大切な人を守るため、この過酷な死闘に巻き込まれていく。宮下暁が放つ、手描きのアメコミ調の緻密な描線と、一挙手一投足にこだわった圧倒的な戦闘アクション。バアトル一族襲撃編へと突入する最新11集まで、裏切りと執念が交錯するダークファンタジーの至高の傑作!
読む前に確認したい相性
向いている人
- スタイリッシュな殺し屋バトルの作画と、各人物が抱える苦悩や悲しみが絡み合う緊張感のある物語を楽しめる人
- 道徳的にはアウトだが確かな技量と哲学を持つ、狂気とカリスマが同居する極端なキャラクターに惹かれる人
- シリアスで重くヒリヒリとした展開の中に、予想外の作戦と緩急の妙を感じながら読み進めたい人
向いていない人
- 残虐な描写や絶望的な展開が続く作品を読むと、精神的に疲弊しやすく、読むのに体力が要る人
- 倫理観の低いキャラクターばかりが登場する作品で、誰にも共感できず置いてけぼりを感じやすい人
- スタイリッシュだが動きの速いコマ割りで状況把握しにくいバトル描写に引っかかりを覚えてしまう人
良い感想・レビュー
- 俺、宮下先生の、筋肉や骨格の動き、さらには瓦礫の破片ひとつに至るまでビッシリと描き込まれた重厚なペンタッチに一瞬で惚れた。戦闘中の一挙手一投足に凄まじい説得力があり、アクションシーンの熱量が凄い。
- ただの脳筋バトルじゃなく、主人公シフをはじめとする暗殺者たちの、凄惨な過去や大切な人の死を背負った切ない人間ドラマに本気で泣かされた。不器用で、傷だらけになりながら戦う彼らの姿が本当に美しい。
- 教王戦に代表される、いつ誰が裏切り誰が脱落するか分からない、極限状態での高度な政治交渉とサスペンスの緊張感がたまらない。ただ戦うだけじゃなく、それぞれのクランの思惑が絡み合う知略戦のキレが最高。
- 最新11集のバアトル一族による六篇法国襲撃編の圧倒的な破壊描写に痺れまくる!これまでの守護者たちの決闘から、一気に国レベルの大戦争へとシフトする大規模なサスペンス展開に興奮が止まらない。
- 宮下先生の描くキャラクター、みんな目が笑っていなくて、内にドロドロとした狂気や凄みを孕んだ表情をしていてとにかく格好いい。これぞ青年誌のアングラなアクション漫画だと言わんばかりの説得力がある。
悪い感想・レビュー
- 前作『東独にいた』でもそうだったが、拷問、児童虐待、凄惨な首チョンパといったあまりに悪趣味でグロテスクな描写が、私には少しキツすぎた。ダークでバイオレンスな作品なのは分かるけど、好みが分かれる。
- 教王戦が始まってから、「誰がどこの枢機卿の派閥で、何の目的で誰を狙っているか」という組織図が複雑になりすぎて、頭の整理が追いつかない。政治的な交渉シーンが多くて、シンプルなバトルの爽快感が薄れた。
- 物語のテーマ上仕方ないが、「誰を信じても裏切られる、救いようのない殺伐とした陰鬱な展開」ばかりが続くので、読んでいて精神的にかなり削られる。もっと普通の、清々しいライバルとの友情が欲しかった。
- 最新11集でお気に入りキャラ(周歌など)が無残に惨殺された挙句、シフが復讐心を失って一時的に骨抜きになってしまう展開が正直しんどかった。もっと熱く、宿命のライバルと拳をぶつけ合ってほしいのが本音。
- 作者が非常に丁寧に1コマ1コマを描き込みすぎているせいか、戦闘シーンの動きや展開の進行スピードが、月刊連載並みに遅く感じられることがある。新刊を待つ間に前巻の政治的なプロットを忘れるのが難点。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、宮下先生の、筋肉や骨格の動き、さらには瓦礫の破片ひとつに至るまでビッシリと描き込まれた重厚なペンタッチに一瞬で惚れた。戦闘中の一挙手一投足に凄まじい説得力があり、アクションシーンの熱量が凄い。
前作『東独にいた』でもそうだったが、拷問、児童虐待、凄惨な首チョンパといったあまりに悪趣味でグロテスクな描写が、私には少しキツすぎた。ダークでバイオレンスな作品なのは分かるけど、好みが分かれる。
ただの脳筋バトルじゃなく、主人公シフをはじめとする暗殺者たちの、凄惨な過去や大切な人の死を背負った切ない人間ドラマに本気で泣かされた。不器用で、傷だらけになりながら戦う彼らの姿が本当に美しい。
教王戦が始まってから、「誰がどこの枢機卿の派閥で、何の目的で誰を狙っているか」という組織図が複雑になりすぎて、頭の整理が追いつかない。政治的な交渉シーンが多くて、シンプルなバトルの爽快感が薄れた。
教王戦に代表される、いつ誰が裏切り誰が脱落するか分からない、極限状態での高度な政治交渉とサスペンスの緊張感がたまらない。ただ戦うだけじゃなく、それぞれのクランの思惑が絡み合う知略戦のキレが最高。
物語のテーマ上仕方ないが、「誰を信じても裏切られる、救いようのない殺伐とした陰鬱な展開」ばかりが続くので、読んでいて精神的にかなり削られる。もっと普通の、清々しいライバルとの友情が欲しかった。
最新11集のバアトル一族による六篇法国襲撃編の圧倒的な破壊描写に痺れまくる!これまでの守護者たちの決闘から、一気に国レベルの大戦争へとシフトする大規模なサスペンス展開に興奮が止まらない。
最新11集でお気に入りキャラ(周歌など)が無残に惨殺された挙句、シフが復讐心を失って一時的に骨抜きになってしまう展開が正直しんどかった。もっと熱く、宿命のライバルと拳をぶつけ合ってほしいのが本音。
宮下先生の描くキャラクター、みんな目が笑っていなくて、内にドロドロとした狂気や凄みを孕んだ表情をしていてとにかく格好いい。これぞ青年誌のアングラなアクション漫画だと言わんばかりの説得力がある。
作者が非常に丁寧に1コマ1コマを描き込みすぎているせいか、戦闘シーンの動きや展開の進行スピードが、月刊連載並みに遅く感じられることがある。新刊を待つ間に前巻の政治的なプロットを忘れるのが難点。





