レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
RiN の感想と評価(良いところ、悪いところ)
RiN
著者: ハロルド作石
連載: 月刊少年マガジン
評価: 8.1/10
あらすじ
伏見紀人は、退屈な高校生活を送りながらも「漫画家になる」という熱い夢を抱いていた。渾身の持ち込み作を憧れの雑誌「トーラス」編集部に酷評され落ち込むが、夢への情熱は決して衰えない。そんなある日、彼は不思議な力を持つ少女・石堂凛と運命的な出会いを果たす。霊感や予知能力を持つ彼女もまた、自分の居場所を探してもがいていた。伏見が漫画家としてライバルたちと切磋琢磨しデビューを目指して奮闘する現実的な「漫画道」と、凛を取り巻くスピリチュアルでオカルトチックな謎が交錯していく。過去生からの因縁に導かれた二人が、数々の困難を乗り越えて魂の傑作を生み出そうとする新感覚の青春群像劇!
良い所
- 漫画家を目指す伏見くんの情熱や、ライバルたちとの熱いバトルが面白いです。ハロルド作石先生らしい熱さと個性的なキャラクターが満載で、彼らが魂を削って漫画を描く姿に何度も胸が熱くなりました。
- 伏見くんが漫画を描くリアルなサクセスストーリーと、凛ちゃんのオカルトファンタジー要素が絡み合う独自の世界観に引き込まれました。ただの職業漫画にとどまらない、壮大なスケールの物語が楽しめます。
- 登場する劇中漫画のクオリティが高く、ライバル漫画家たちや編集部とのやり取りなど、業界の裏側がリアルに描かれていてワクワクします。運命の二人が困難を乗り越えていく姿に最後まで感動しっぱなしでした。
- 過去生や八咫烏などのスピリチュアルなテーマが物語に深く関わっていて、読み応え抜群です。伏見と凛が少しずつ惹かれ合い、互いに影響を与えながら成長していく青春ストーリーとして非常に完成度が高いです。
- 『BECK』の作者という事で読み始めましたが、今回も期待を裏切らない面白さでした!夢を追う若者たちの苦悩や喜びがストレートに伝わってきて、自分も何かを全力で頑張りたくなるようなパワーをもらえます。
悪い所
- 漫画を描く過程を楽しみたいのに、中盤の島を舞台にしたオカルト編が長引いてしまい、本筋から外れているように感じて少し飽きてしまいました。もっと漫画制作そのものにフォーカスしてほしかったです。
- 伏見と凛のスピリチュアルな繋がりや前世の因縁など、オカルト寄りの設定が複雑で難解な部分があり、純粋なサクセスストーリーを期待して読むとコレジャナイ感があります。好みがはっきりと分かれる作風です。
- 伏見が漫画家として大成する結末が見たかったのに、物語が途中で終わってしまったような打ち切り感があり、消化不良でモヤモヤしました。広げた風呂敷をきちんと畳み切れていない印象を受けてしまい残念です。
- オカルト要素のせいで、漫画家を目指すリアルな苦悩や熱いバトルが薄れてしまっている気がしました。主人公の努力よりも運命やスピリチュアルな力で解決しているように見える場面があり、感情移入しづらいです。
- ヒロインの凛の不思議ちゃん設定が強すぎて、彼女の言動にどうしても共感できませんでした。伏見が彼女に惹かれる理由も運命だからというご都合主義に見えてしまい、二人の恋愛模様にはあまりのめり込めません。





