レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
ちるらん 新撰組鎮魂歌 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
ちるらん 新撰組鎮魂歌
連載: 月刊コミックゼノン
評価: 8.8/10
あらすじ
ちるらん 新撰組鎮魂歌は、梅村真也原作・橋本エイジ作画の幕末漫画。若き日の土方歳三が道場破りをしながら腕を磨き、天然理心流・試衛館の近藤勇に敗北したことを機に門下生となり、後の新撰組結成へと至る物語を描く。史実を基にしながらも大胆なフィクションを加えており、土方の熱く粗削りな人間像や、沖田・永倉・斎藤など隊士たちの個性豊かなキャラクターが際立つ。剣戟シーンの迫力は圧倒的で、スピード感ある戦闘描写が高く評価されている。2013年から月刊コミックゼノンで連載開始し全36巻で完結。歴史にまったく詳しくなくても楽しめる内容で、歴史ファンも初心者も引き込む幕末剣劇漫画の傑作だ。
良い所
- 新撰組に弱い自分は即買いした。現代的な作画とアクション満載のストーリーに心が躍り、物理本まで買い直してしまうほど気に入った最高の幕末漫画だった。
- 新撰組について何も知らない状態で読み始めたが、この作品をきっかけに史実を調べたくなった。ビギナーにも入りやすく幕末の入口として最適な一作だと感じた。
- ピスメくらい面白いと絶賛できる作品で、キャラの背景や意外な解釈が楽しかった。最初は新撰組に興味がなかったのに、気づいたら全巻一気読みしてしまっていた。
- 引きずるほど面白くて13巻を一気読みした。武士たちの生き様に胸が熱くなり、新撰組にまったく興味がなかった自分がこれほど感情移入できるとは思わなかった。
- ヤンキーのような土方が道場破りから試衛館の面々と出会っていく展開が痛快すぎる。男臭い近藤とヤンキー丸出しの土方という組み合わせが最高に格好いい。
悪い所
- 史実との差異がかなり大きくフィクション要素が強いため、新撰組に詳しい人には「こんな土方じゃない」とモヤモヤする場面が多い。史実重視派には合わない作品だ。
- 土方がかなりおバカな設定で、史実の新撰組の副長らしさが薄く感じた。アクションは最高だが、歴史への正確なリスペクトを期待して読むと少しがっかりするかもしれない。
- 剣戟シーンが続く巻では血や暴力描写がかなり激しく、グロテスクな場面が苦手な読者には辛い内容もある。素晴らしい作品だが、その点だけが読むのをためらわせた。
- 登場人物が多く特に後半は隊士の名前や立場を覚えるのが大変だった。歴史背景の知識がないと全員の関係性を把握するのに時間がかかってしまう部分がある。
- 女性キャラクターの出番と掘り下げが少なく、ほぼ男性主体の物語になっている。女性キャラにも活躍の場があればより幅広い読者層に刺さる作品になったと思う。



