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最終更新日:

ドラゴン桜 の感想と評価(良いところ、悪いところ)

ドラゴン桜

著者: 三田紀房

連載: モーニング

ジャンル: ヒューマンドラマ教育学園

評価: 8.5/10

あらすじ

倒産寸前の私立龍山高校を再建するため、元暴走族の弁護士・桜木建二が乗り込んできた。彼が打ち出した秘策は「1年以内に東大合格者を100人出す」こと。落ちこぼれの生徒たちを相手に、桜木は常識破りの勉強法と、社会の仕組みを説く独自の成功哲学を叩き込む。三田紀房が描く、受験勉強の常識を覆した衝撃の教育エンターテインメント!

良い所

  • 「東大は誰でも入れる」と言い切る桜木の圧倒的な説得力に、受験生だった当時の自分は本当に救われました。社会のルールや情報の格差を説く彼の言葉は、今読み返してもビジネス書以上に役に立ちます。
  • 計算練習の「計算100本ノック」など、具体的な勉強メソッドが非常に論理的で納得感がありました。ただ根性論を説くのではなく、なぜその勉強が有効なのかを科学的に解説してくれるので、すぐに実践したくなります。
  • 落ちこぼれの矢島たちが、偏差値30から這い上がっていく過程が熱い!周囲の反対を押し切り、自分たちを信じて黙々と努力を重ねる姿に、受験勉強という孤独な戦いへの最高の勇気をもらいました。
  • 三田紀房先生独特の「顔のアップと決め台詞」による力強い演出が、物語の緊張感を高めています。絵の個性に最初は戸惑いましたが、あの画力がなければ桜木の言葉にあそこまでの重みは出なかったと思います。
  • 受験テクニックだけでなく、「自ら考え、行動する主体性」を育てる教育論として非常に深みがあります。生徒だけでなく、部下を持つ社会人や親にとっても、人を動かすための金言が詰まった名作です。

悪い所

  • 作中の勉強法の中には、今の時代には少し古くなってしまったものも見受けられます。当時は画期的だったかもしれませんが、今の受験情報と比較してそのまま鵜呑みにするのは危険かな、と感じる箇所がありました。
  • キャラクターの感情描写が少し記号的というか、物語を動かすための駒のように見える瞬間がありました。熱い展開は多いのですが、一人ひとりの内面的な葛藤をもう少し深く掘り下げてほしかったです。
  • 桜木の言い草があまりに傲慢で、鼻につくことがありました。正論を言っているのは分かりますが、あそこまで他人を馬鹿にしたような物言いに最後まで慣れず、素直に感動できない回も正直ありました。
  • 三田先生の絵柄がどうしても苦手で、特に女性キャラクターの描き分けがつきにくいのが難点でした。ストーリーが面白いだけに、もう少し視覚的な魅力があればもっと入り込めたのに、と惜しく思います。
  • 東大合格だけを至上命令とする価値観が、多様な生き方が認められる今の感覚からすると、少し窮屈に感じるかもしれません。学歴社会の残酷さを描くためとはいえ、少し極端すぎる主張に覚めてしまう瞬間も。

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