レビュー著者: 漫画よしあし
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バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ の感想と評価(良いところ、悪いところ)

バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ

バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ

著者: 陸井栄史猪原賽板垣恵介

連載: 月刊少年チャンピオン

ジャンル: ファンタジーアクション

評価: 8.6/10

あらすじ

刃牙シリーズの烈海王が命を落とした直後、異世界で目覚める。中国武術の達人として剣と魔法の世界に挑み、怪物や強者との戦いで己の拳を試す。烈海王らしい礼節と豪胆さはそのままに、冒険者たちとの出会いや異世界の掟に直面しながら、自分の武の意味を問い直す。異世界の住人との交流や武の礼節がコメディとして作用し、烈海王の価値観が異世界の常識とぶつかる。外伝らしくテンポよく進み、毎回の勝負が小気味いい。異世界転生ものの定番を力技でねじ伏せる外伝として、バトルと笑いが連続する。拳の爽快感が最後まで貫かれる。異世界の価値観とのずれが読ませる。

良い所

  • 烈海王の礼節と豪快さがそのまま異世界に持ち込まれ、格闘の爽快感がストレートに味わえる。迷いのない勝負運びが気持ち良い。武の美学が通っていて気持ち良い。
  • 異世界の怪物や強者と中国武術で渡り合う展開が分かりやすく、バトルの見せ場が多い。技の理屈が簡潔で読みやすい。見せ場の連続で勢いが落ちない。戦いの構図が明快。
  • 原作キャラらしい言動が随所にあり、バキシリーズの空気を楽しみながら新作としても読める。外伝としての距離感が程よい。原作との橋渡しが自然で読みやすい。
  • 作画が迫力重視で、技の重みや体の動きが伝わる。決めゴマの力が強くテンポが良い。動作の見せ場が明快。格闘描写のキレが増している。一撃の迫力が強い。
  • 異世界転生の定番を烈海王のキャラで崩す笑いがあり、シリアスとギャグの配分が効いている。肩の力を抜いて読める。笑いの切れ味がキャラに合う。読後が軽快。

悪い所

  • 異世界テンプレの展開が続く巻では意外性が薄く、バキらしい濃い心理戦を期待すると物足りない。戦術の深掘りは少なめ。変化球の勝負は少ない。意外性が乏しい。
  • 烈海王以外の人物描写が薄い時期があり、物語の厚みよりバトル優先に感じる。脇役の成長を見たい人は残る。周囲の掘り下げが欲しい。人間関係の深度が浅い。
  • 原作を知らないと烈海王の魅力が十分に伝わらず、内輪向けに感じる場面がある。キャラ前提の笑いが多い。単独だと背景が薄く感じる。背景説明が少ない。
  • 戦闘の決着が早めで、長丁場の駆け引きが少ない回は消化不良になりやすい。強敵戦でも展開が速い。駆け引きの余地が狭い。緊張の持続が短い。緊迫感が薄い。
  • ギャグ寄りのノリが続くと緊張感が弱まり、物語全体の重さが下がる。バトルの重厚さを求めると軽い。重い展開を求めると軽い。締まりが弱い回がある。

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