レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
左ききのエレン の感想と評価(良いところ、悪いところ)
左ききのエレン
連載: 少年ジャンプ+
評価: 9.1/10
あらすじ
大手広告代理店に勤務する若手デザイナー・朝倉光一。彼はいつか「何者か」になることを夢見て、理不尽な現場で泥臭く足掻き続けていた。一方、高校時代に出会った圧倒的な絵の才能を持つ少女・山岸エレンは、天才ゆえの孤独と葛藤の中にいた。「天才になれなかった全ての人へ」贈る、至高のクリエイター群像劇。広告業界のシビアな裏側や、才能という残酷な格差、そして自らの限界に絶望しながらも一歩前へ踏み出す人々の熱き情熱が、圧倒的な迫力で描き出される。かっぴーの鋭い原作とnifuniの美麗な画力が融合し、全ての働く大人の心を激しく抉り、魂を揺さぶる新時代の仕事漫画の最高峰がここに誕生!
良い所
- 「天才になれなかった全ての人へ」という言葉が、平凡な私に深く刺さりました。広告業界の泥臭い現実の中でもがき、必死に足掻く光一の姿に何度も涙し、明日からまた仕事を頑張る勇気をもらえた最高の名作です。
- nifuni先生の圧倒的な画力が凄まじく、キャラクターの感情の爆発がダイレクトに伝わってきます。エレンの孤独や才能の美しさが際立っていて、ページをめくるたびに鳥肌が立つほどの迫力にすっかり魅了されました。
- 仕事の本質を突く熱い名言の数々に、私の価値観が大きく変わりました。クリエイターたちの異常なまでの熱量と、一瞬の輝きに全てを賭ける姿が本当にかっこいい。働く大人なら絶対に一度は読んでほしい、魂の物語です。
- 凡人の光一と天才のエレン、交わるはずのない二人の人生が交錯していく構成が見事です。脇を固める登場人物たちも一人一人が信念を持って生きていて、群像劇としての完成度の高さに、毎巻圧倒されっぱなしでした。
- 広告代理店の制作現場が驚くほどリアルに描かれていて、現場の緊迫感やプレゼンの熱量が凄まじいです。ただのサクセスストーリーではなく、才能の残酷さも描いているからこそ、光一の小さな一歩が尊く感じられました。
悪い所
- クリエイターたちのあまりにシビアな現実と高い熱量に、読んでいて胃が痛くなってしまいました。過去の仕事での失敗を思い出してしまい、純粋なエンタメとして楽しむには、私には少し精神的なダメージが大きいです。
- 登場人物たちが全員プライドが高く、傲慢な言動が目立つため、最後まであまり感情移入できませんでした。独りよがりに自分の才能を誇示するようなノリが鼻についてしまい、少し冷めた目で見てしまう瞬間があります。
- 物語のテンポが非常にゆったりとしていて、一つのプロジェクトが終わるまでが長すぎて少し焦れったく感じました。もっとサクサクとストーリーを進めてほしい私には、特定の回想シーンなどが冗長に思えて残念です。
- 業界特有の独特な価値観や「意識高い系」のノリが強すぎて、私には少し入り込みにくい世界観でした。クリエイティブな仕事に興味がない人からすると、ただの青臭い精神論を見せられているようで少し退屈に感じます。
- 原作のWeb版の勢いが好きだったので、リメイク版で綺麗に整えられた演出に少し違和感を覚えることがありました。より商業的になった分、初期の尖った生々しさが薄れてしまった気がして、少し寂しいなと感じます。
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