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出禁のモグラ の感想と評価(良いところ、悪いところ)
出禁のモグラ
著者: 江口夏実
連載: モーニング
評価: 8.9/10
あらすじ
大学生の真木と八重子は、空から落ちてきた広辞苑で頭を打った奇妙な男・モグラと出会う。彼はあの世から“出禁”を食らった存在で、人間と霊が交わる不可思議な町で暮らしていた。二人はモグラと関わるうちに幽霊が見えるようになり、怪異や因縁渦巻く事件に巻き込まれていく。人情と不条理が入り混じる下町で、モグラの過去と秘密が少しずつ明らかになっていく。
良い所
- 下町の情緒と怪異が融合した独特の世界観が魅力的で引き込まれる。
- モグラの飄々とした性格と人情味が物語に温かみを与えている。
- 怪異エピソードごとに異なるテーマや感情が描かれ、飽きずに読める。
- 江口夏実らしい緻密な作画と表情豊かなキャラクター描写が秀逸。
- シリアスとコメディの切り替えが巧みで、緊張感と笑いのバランスが良い。
悪い所
- 序盤は設定や登場人物が多く、世界観に慣れるまで時間がかかる。
- 怪異の説明が少なく、背景をもっと知りたいと感じる場面がある。
- エピソードによってはテンポがゆっくりで間延びして感じられる。
- キャラクター同士の関係性が複雑で、整理しながら読む必要がある。
- ギャグのタイミングがシリアスを削いでしまうと感じる回がある。



