レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
はめつのおうこく の感想と評価(良いところ、悪いところ)
はめつのおうこく
著者: yoruhashi
連載: MAGCOMI/月刊コミックガーデン
ジャンル: 復讐/アクション/サスペンス/ダークファンタジー
評価: 8.7/10
あらすじ
かつて人間と魔女が共存していた世界。だが、急激な超産業革命によって科学の力を得た人間は、魔女の力を恐れて非道な『魔女狩り』を強行する。最愛の師である氷結の魔女クロエを目の前で惨殺された人間の少年アドニスは、人類への絶対的な復讐を誓い、『復讐の魔法使い』として立ち上がる!記述式召喚魔法による圧倒的な火力で帝国リディアを蹂躙していく、あまりに残酷で美しいバイオレンスアクション。復讐に燃えるアドニスと、平和を願う生存魔女ドロカの相容れない旅路。2026年春の連載誌休刊を経て『マグコミ』に移籍し、宿敵ドロテーアとの決戦に向けてさらに加速する絶望型復讐譚の最高峰!
読む前に確認したい相性
向いている人
- 圧倒的な画力と残虐なバトルで描かれる科学対魔法の戦いに、ヒリヒリとした緊張感を求めている人
- 最愛の存在を失った者の深い悲しみと怒りを原動力にした、正義が通じない世界の復讐劇を楽しめる人
- 絶望的な状況の中でも少しずつ芽生える意外な絆や希望の光を、重さを受け止めながら追える人
向いていない人
- 人体欠損や大量虐殺などグロテスクで残虐な描写が多い作品に精神的なダメージを受けやすい人
- 人間側の迫害の動機に納得がいかないと誰にも共感できなくなり、読み続けるのが辛くなる人
- 救いのない暗い展開がひたすら続く作品は、読み続けるためのメンタルコストが高すぎると感じる人
良い感想・レビュー
- 俺、魔女狩りでクロエを奪われたアドニスが、人間への憎しみだけで「記述式召喚魔法」をぶっ放して街を容赦なく蹂躙する圧倒的な復讐劇にガチでシビれた。少年漫画の限界を超えるほどのダークな怒りが最高。
- yoruhashi先生の描く、中性的で冷徹なアドニスの美しさと、血飛沫が舞い散るバトルシーンの線の細くて鋭い作画クオリティが素晴らしい。グロテスクなのに、どこか宗教画のような神聖な美しさがある。
- ただの虐殺ものじゃない。「目を取り戻すために心を通わせていくアドニスとドロカの、不器用で切なすぎる心の距離感」に本気でボロ泣きした。復讐こそが生きる糧の彼が、ドロカの優しさに揺らぐ過程が本当に尊い。
- 科学兵器やサイボーグ兵、再生医療の暗部といった「科学VS魔法」のミリタリーチックな設定の作り込みが深くて面白い。ドロテーアの登場や、世界中の国家がアドニス討伐に動き出す後半のスケールアップが完璧。
- 2026年春に長年連載されたコミックガーデンが休刊し、Webのマグコミに移籍してからも全くブレない絶望的な熱量に感謝しかない。14巻での少年の「存在証明」を揺るがす過酷な問いに、今も興奮が止まらない。
悪い感想・レビュー
- アドニスの復讐に大賛成で読んでいる僕としては、「復讐は何も生まない、みんなで手を取り合おう」と説教を繰り返すヒロインのドロカの存在が正直かなり邪魔だった。もっと冷酷に悪人をボコボコにしてほしい。
- とにかく救いがない。いじめお呼び公開処刑、罪なき一般市民の大量殺戮といったエグくて胸糞悪いバイオレンス展開の連続に、私は読んでいて精神的にかなり削られた。気楽なファンタジーを期待して読むと確実に鬱になる。
- 月面での激戦から再生医療国マークポイントでの戦いにかけて、「科学の専門用語や各国の政治的な裏切り」が増えてプロットが複雑になりすぎて頭が疲れた。初期のシンプルな逃亡と復讐のほうがスリルがあって好き。
- 掲載誌の移籍や刊行スパンの関係もあるが、単行本(最新14巻)が出るスパンが長すぎて、次の15巻(2026年7月発売予定)が出る頃に設定を忘れてしまうのが非常にもどかしい。もっと早く続きを読ませてほしい。
- アドニスが強すぎるせいで、どんなに強大な近代軍隊や罠が立ち塞がっても「魔女の黒魔法」でなんとかなるご都合主義に見えて冷めてしまった。もう少し彼自身が知略の限界で追いつめられるハラハラが欲しかった。
良い感想・レビュー
悪い感想・レビュー
俺、魔女狩りでクロエを奪われたアドニスが、人間への憎しみだけで「記述式召喚魔法」をぶっ放して街を容赦なく蹂躙する圧倒的な復讐劇にガチでシビれた。少年漫画の限界を超えるほどのダークな怒りが最高。
アドニスの復讐に大賛成で読んでいる僕としては、「復讐は何も生まない、みんなで手を取り合おう」と説教を繰り返すヒロインのドロカの存在が正直かなり邪魔だった。もっと冷酷に悪人をボコボコにしてほしい。
yoruhashi先生の描く、中性的で冷徹なアドニスの美しさと、血飛沫が舞い散るバトルシーンの線の細くて鋭い作画クオリティが素晴らしい。グロテスクなのに、どこか宗教画のような神聖な美しさがある。
とにかく救いがない。いじめお呼び公開処刑、罪なき一般市民の大量殺戮といったエグくて胸糞悪いバイオレンス展開の連続に、私は読んでいて精神的にかなり削られた。気楽なファンタジーを期待して読むと確実に鬱になる。
ただの虐殺ものじゃない。「目を取り戻すために心を通わせていくアドニスとドロカの、不器用で切なすぎる心の距離感」に本気でボロ泣きした。復讐こそが生きる糧の彼が、ドロカの優しさに揺らぐ過程が本当に尊い。
月面での激戦から再生医療国マークポイントでの戦いにかけて、「科学の専門用語や各国の政治的な裏切り」が増えてプロットが複雑になりすぎて頭が疲れた。初期のシンプルな逃亡と復讐のほうがスリルがあって好き。
科学兵器やサイボーグ兵、再生医療の暗部といった「科学VS魔法」のミリタリーチックな設定の作り込みが深くて面白い。ドロテーアの登場や、世界中の国家がアドニス討伐に動き出す後半のスケールアップが完璧。
掲載誌の移籍や刊行スパンの関係もあるが、単行本(最新14巻)が出るスパンが長すぎて、次の15巻(2026年7月発売予定)が出る頃に設定を忘れてしまうのが非常にもどかしい。もっと早く続きを読ませてほしい。
2026年春に長年連載されたコミックガーデンが休刊し、Webのマグコミに移籍してからも全くブレない絶望的な熱量に感謝しかない。14巻での少年の「存在証明」を揺るがす過酷な問いに、今も興奮が止まらない。
アドニスが強すぎるせいで、どんなに強大な近代軍隊や罠が立ち塞がっても「魔女の黒魔法」でなんとかなるご都合主義に見えて冷めてしまった。もう少し彼自身が知略の限界で追いつめられるハラハラが欲しかった。





