レビュー著者: 漫画よしあし
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幼女戦記 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
幼女戦記
連載: 月刊コンプエース
評価: 9.1/10
あらすじ
徹底した合理主義と、神への不信。現代日本でエリートサラリーマンとして生きていた男は、非情なリストラの果てに逆恨みで殺害され、硝煙立ち込める異世界へと転生する。金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフとして生まれ変わった彼を待ち受けていたのは、魔導と軍靴の足音が響く「帝国」の最前線だった。幼女の皮を被った怪物は、効率的な軍人生活で「後方の安寧」を勝ち取るため、狂気にも似た才覚で、次々と戦果を挙げていく。存在Xとの執念の戦い。そして、世界を飲み込む大戦の荒波――。カルロ・ゼンの重厚な世界観を、東條チカが圧倒的な熱量で描き出す、ミリタリーファンタジーの金字塔!
良い所
- 合理的すぎて狂気すら感じるターニャの判断に、いつもゾクゾクしてしまいます!幼女の見た目と中身のサラリーマン的な思考のギャップが面白すぎて、ページを捲る手が止まったことがありません。最高の軍記物です!
- 東條チカ先生の画力が凄まじく、戦場の緊迫感や魔導シーンの迫力に圧倒されました。ターニャの邪悪な笑みを見るたび、僕も物語の熱に浮かされるような高揚感を覚えます。一気に最新刊まで読み耽ってしまいました!
- 存在Xとの嫌味たっぷりなやり取りが大好きで、ターニャの不屈の闘志に何度も胸が熱くなりました。神を信じない彼女が、自らの知略だけで運命を切り拓こうとする姿を見て、私自身も勇気をもらった気がします。
- 緻密すぎる戦略描写に、知的好奇心が刺激されまくりでした。歴史的な背景を感じさせる重厚なストーリーに引き込まれ、まるで自分が司令部にいるような緊張感を味わえます。これぞ大人がハマるファンタジーですね。
- ただの無双系ではなく、組織の中での振る舞いや政治的な駆け引きがリアルに描かれているのがたまらない!社畜精神全開で理不尽に抗うターニャを応援せずにはいられないし、読後の満足感が半端ない名作です!
悪い所
- とにかくテキスト量が多く、軍事用語や政治背景の説明がかなり濃密で、ライトに楽しみたい私には少しハードルが高かったです。じっくり腰を据えて読む気力がない時は、情報の波に酔ってしまうかもしれません。
- 主人公のターニャが非道すぎて、どうしても感情移入できない場面がありました。合理性を追求するあまり、周囲を切り捨てる冷酷さに胸が苦しくなり、エンタメとして楽しむには少し重荷に感じることも多かったです。
- 原作の密度を再現しようとしているせいか、物語のテンポがゆったりで、大きな事件が起きるまでがじれったく感じてしまうことがありました。サクサクと無双する爽快感を求めていた僕には、少し退屈な時期もありました。
- 神(存在X)との対立が哲学的すぎて、話の内容を理解するのに苦労しました。もう少し純粋なミリタリーアクションとして楽しみたかった私には、宗教や思想の話が混ざるのが少しノイズに感じてしまって残念です。
- ターニャが絶叫したり追い詰められたりする不憫なシーンを見ると、読んでいて自分までしんどくなってしまうことが。あまりの絶望的な状況が続くと、楽しみよりも疲労感が勝ってしまう時があって、評価が分かれそうです。




