レビュー著者: 漫画よしあし
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妖怪戦葬 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
良い所
- 「妖怪に遭遇=死」という圧倒的な絶望感と、そこから知恵を絞って生き残ろうとする緊張感に一気に引き込まれました!序盤のホラー演出が秀逸で、暗闇から何かが来る恐怖に、夜中に読むのを後悔したほどです。
- 主人公の真空が、「モブ」でありたいという願いを捨てて戦士へと変わっていく姿が最高に熱いです。生き残るためなら何でもするという泥臭い執念に、一人の人間としての強烈なエネルギーを感じてシビれました。
- 弓咲先生の描く妖怪たちが、生理的な嫌悪感を誘う禍々しいデザインで本当に素晴らしいです!ただのモンスターではなく、異形としての怖さが際立っていて、バトルシーンの一つ一つに殺気が宿っています。
- 「戦葬」というタイトルの意味が物語の核心に触れる展開には、思わず鳥肌が立ちました。単なるデスゲームではなく、妖怪と人間の因縁や世界の理が明かされていくミステリー要素にも、深く魅了されました。
- 中盤からの特殊な能力を使った異能バトル展開が非常にスピーディーで、一冊読むのがあっという間でした!キャラクターたちがそれぞれの想いを抱えてぶつかり合う熱い群像劇として、最後まで楽しめました。
悪い所
- 設定が『GANTZ』などのデスゲーム作品に非常に似ているため、既視感を感じてしまう場面が多かったです。このジャンルを読み慣れている人にとっては、新鮮な驚きが少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
- 序盤のホラー的な駆け引きが面白かっただけに、中盤から王道の能力バトルものにシフトしてしまったのが、少し残念に感じられました。もっと初期の「圧倒的な怪物への恐怖」を貫いてほしかったです。
- 一部のキャラクターの性格や行動が極端すぎて、感情移入しにくい場面がありました。極限状態とはいえ、あまりに身勝手な行動が続くと、応援する気持ちよりもイライラが勝ってしまうことがありました。
- 物語の伏線回収や設定の説明が少し駆け足で、納得しきれないまま終わってしまった部分があったのが心残りです。全10巻で綺麗にまとまってはいますが、もっと深く世界観を掘り下げてほしかったなと思います。
- 作画がかなりグロテスクで残酷な描写が多いため、耐性がない人にはかなり厳しい内容だと思います。血飛沫や損壊描写が容赦ないので、食事の前後に読むのは絶対におすすめできません。




