レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 の感想と評価(良いところ、悪いところ)
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
マークダウンで表示著者: 富士フジノ/Magica Quartet
連載: 月刊コミックガンマ
評価: 8.2/10
あらすじ
「願いを叶えるとき、少女は魔法少女になる」。新興都市・神浜市に集まる魔法少女たち。失われた妹の記憶を探る環いろはは、神浜に隠された「魔法少女の真実」に迫っていく。アプリゲームを原作に、独自のストーリーと魅力的なキャラクターで描かれる『まどか☆マギカ』の新たな外伝。少女たちの祈りと絶望、そして奇跡を巡る物語。富士フジノが圧倒的な筆致で描き出す!
良い所
- 『まどか☆マギカ』の世界観を壊さず、さらに深掘りした重厚なストーリーに一気に引き込まれました。神浜市という舞台の不気味さと、そこで懸命に生きる少女たちの葛藤が丁寧に描かれていて素晴らしいです。
- 富士フジノ先生の作画が本当に綺麗で、キャラクターの表情や魔女との戦闘シーンの演出に圧倒されました。原作ゲームの良さを活かしつつ、漫画ならではの心理描写が追加されていて、物語の理解が深まります。
- いろはを中心とした魔法少女たちの絆が深まっていく過程が尊いです。それぞれの「願い」が持つ重みが丁寧に描かれており、彼女たちが抱える孤独や痛みに、何度も目頭が熱くなるような切なさを感じました。
- 原作を知らなくても十分に楽しめる構成になっていますが、ファンならニヤリとするような細かい演出や伏線が散りばめられています。魔法少女のシステムに潜む闇が、じわじわと明かされていくサスペンス要素も秀逸です。
- 「ウワサ」という新しい概念を用いた敵の存在が面白く、次はどんな展開になるのか毎回ワクワクします。絶望的な状況の中でも希望を捨てない少女たちの勇気に、何度も元気をもらえる素晴らしい外伝作品です。
悪い所
- 登場人物が非常に多く、それぞれの事情が複雑に絡み合うため、一度読んだだけでは相関図を把握しきれないことがありました。ゲームを未プレイだと、一部のキャラクターの行動動機が分かりにくい場面があるかも。
- 物語のテンポが少し独特で、序盤の謎解きシーンが長く感じられる時期がありました。もっとスピーディーなアクションや、衝撃的な展開を早い段階で期待していた人には、少し焦れったいかもしれません。
- 一部の描写がかなりダークで残酷なため、精神的にかなりキツいと感じる場面がありました。原作のトーンを引き継いでいるのは分かりますが、救いのない展開が続くと、読み進めるのにかなりのエネルギーが必要です。
- 画風が美麗な反面、戦闘シーンで何が起きているのか判別しづらいコマがいくつかありました。魔女のデザインが独創的すぎるせいもありますが、もう少しアクションの整合性が取れていると良かったです。
- 掲載形式の都合なのか、物語の重要なシーンがあっさりと流されてしまう感覚がありました。もっと一人一人の過去のトラウマや、感情の爆発をじっくりと時間をかけて掘り下げてほしかったなというのが本音です。




