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レビュー著者: 漫画よしあし
最終更新日:

つぐもも の感想と評価(良いところ、悪いところ)

つぐもも

著者: 浜田よしかづ

連載: 漫画アクション

ジャンル: ファンタジーお色気コメディアクション伝奇

評価: 8.8/10

あらすじ

平凡な中学生・加賀見一也の前に突然現れた、母の形見の『帯』の付喪神である美しい少女・桐葉。妖怪を呼び寄せる体質である一也は、桐葉と共に神の使いである『すそはらい』として、怪奇現象を解決する戦いへと身を投じる!一見、お色気満載の学園コメディでありながら、凄まじい迫力とスピード感で描かれる超本格的な格闘・呪術バトルアクション。手描きの線のみで表現される着物のなびきや必殺技の超精密な作画はまさに圧巻。土地神や付喪神にまつわる緻密な和風伝奇設定と、黄泉の国編などに代表される、容赦なく過酷な運命に翻弄される少年たちの戦いを描き切る和風ファンタジーの金字塔!

読む前に確認したい相性

向いている人

  • トーンを一切使わない手描きの密度ある作画で、バトルシーンの熱量と迫力をじっくり堪能したい人
  • 普段は破天荒なのに命がけで守る覚悟を秘めた、格好いい相棒との絆の物語に惹かれる人
  • お色気から入った読者を本格的な暗い展開へ引き込む、振れ幅の大きい物語を楽しめる人

向いていない人

  • シリアスな展開の直後に過激なお色気やギャグが挟まる急激な温度差に、感情のやり場を失う人
  • 一つのバトルを何巻もかけてじっくり描く作品より、テンポよく物語が進む展開を好む人
  • 未成年キャラクターを対象にした過激な性的描写が多い作品に、強い抵抗を感じてしまう人

良い感想・レビュー

  1. 俺は浜田先生の手描きによる、トーンを一切使わない凄まじい密度のバトル作画に度肝を抜かれた。着物のシワや激しい格闘の軌道、必殺技の躍動感まで全て線の細かさだけで表現する圧倒的な画力に痺れる。
  2. 母の形見の帯の付喪神である桐葉の、高飛車だけど一也を誰よりも命がけで守るドSな相棒っぷりが本当に魅力的。普段は破天荒なのに、バトルで一也と息を合わせて戦うコンビネーションが最高に熱い。
  3. お色気目当てで読み始めたのに、「黄泉の国編」などで描かれる仲間たちの容赦ない死や、過酷すぎるストーリー展開に本気で引き込まれた。日常のギャグと、シリアス時の息が詰まるガチの戦術戦の落差が最高。
  4. 「付喪神」や土地神(くくり)など、日本の古来の妖怪信仰や呪いに関する伝奇設定の作り込みが深くて素晴らしい。道具を大切に使うという本質的なテーマが物語の根底にあるのも、一人の読者として胸に刺さる。
  5. 美少女キャラクターたちの躍動感あふれるお色気シーンが、芸術的なデッサン力で描かれていて眼福。ただのサービスカットじゃなく、作者の並々ならぬこだわりが作画の隅々から伝わってくるのが本当に凄い。

悪い感想・レビュー

  1. アクションのクオリティは凄まじいのに、児童キャラクターを対象にした過激すぎる性的描写や裸体シーンが頻出するため、人を選ぶ。私は性的なシチュエーションの過激さに少し引いてしまって外で読めない。
  2. 連載が15年以上の長寿作ということもあって、精神世界の攻略や一つのバトルに何巻も費やす展開の遅さが正直しんどい。もっとテンポよくメインストーリーの核心や、母親の謎を追い進めてほしいのが本音。
  3. 仲間が無惨に惨殺される重いシリアス展開の直後に、何事もなかったかのように過激なギャグやお風呂シーンが挿入される温度差に戸惑った。作品の持つトーンの激しすぎる振れ幅に、感情がついていけない。
  4. 掲載誌が月刊アクションから漫画アクションへ移籍した関係もあるが、初期に比べてバトルのルール設定がどんどん複雑化して、説明台詞がやたらと増えてしまった。もっとシンプルな異能の格闘戦が見たい。
  5. 主人公の一也の性格が優柔不断で、周りの美少女たちに流されてばかりの受け身な態度が少し鼻につく。自分の意思で強くなろうと決意するシリアスな展開はあるけど、日常に戻ると元のポンコツに戻るのが残念。

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